「植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter413」の版間の差分

提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動
(ページの作成: = ヒコビアミニレター No. 413(2013年5月19日) =  2013年4月21日の第537回植物観察会は安芸高田市甲田町の大土山で行われ,41名が参加…)
 
1行目: 1行目:
 
= ヒコビアミニレター No. 413(2013年5月19日) =
 
= ヒコビアミニレター No. 413(2013年5月19日) =
 2013年4月21日の第537回植物観察会は安芸高田市甲田町の大土山で行われ,41名が参加,予報に反し晴天となった.標高530 mの大土山憩いの森駐車場から登る.湿地のハンノキはようやく開芽,山腹のアカマツ・コナラの林には,ソヨゴが多く,ヒサカキとコバノミツバツツジが開花,オオウラジロノキ,エゴノキ,ミヤマガマズミ,リョウブなどが開芽.標高670 mから尾根沿いの土塁の上を歩く,ヒノキ植林内には植物が少なく,路傍のイヌツゲにはシカの食跡が目立つ,ウグイスカグラ,クロモジ,ヤマザクラ,タチツボスミレが開花.729 mの三角点から800 mの山頂まではアカマツ・落葉樹林で展望は無い.タカハシテンナンショウと思われるものが各所に開花,キシツツジもあるが未開花.山頂の日陰には残雪があり,ミズナラ,カシワは開芽していないがヤマヤナギの花は終り頃.下りの平坦地はコアナミズゴケのある湿地,ヤマドリゼンマイの芽が緩む.周辺に岩の多い林道を下る.典型的なクロマツがあり,アカマツと並んでいたが,どちらも花はまだ見えない,クマシデ,ウワミズザクラ,カナクギノキが開芽,イヌガヤはシカによる食害が顕著,標高700 m以下ではウリハダカエデ(雄,雌),ナガバモミジイチゴ,ミツバアケビ,ヤマザクラが開花中,ホオノキ,ヤマボウシは開芽,ノグルミは未開芽だが果実で判別できる.標高560 mで町道に到着した.
+
 2013年4月21日の第537回植物観察会は安芸高田市甲田町の大土山で行われ,41名が参加,予報に反し晴天となった.標高530 mの大土山憩いの森駐車場から登る.湿地の[[ハンノキ]]はようやく開芽,山腹の[[アカマツ]]・[[コナラ]]の林には,[[ソヨゴ]]が多く,[[ヒサカキ]]と[[コバノミツバツツジ]]が開花,[[オオウラジロノキ]],[[エゴノキ]],[[ミヤマガマズミ]],[[リョウブ]]などが開芽.標高670 mから尾根沿いの土塁の上を歩く,ヒノキ植林内には植物が少なく,路傍の[[イヌツゲ]]にはシカの食跡が目立つ,[[ウグイスカグラ]],[[クロモジ]],[[ヤマザクラ]],[[タチツボスミレ]]が開花.729 mの三角点から800 mの山頂まではアカマツ・落葉樹林で展望は無い.[[タカハシテンナンショウ]]と思われるものが各所に開花,[[キシツツジ]]もあるが未開花.山頂の日陰には残雪があり,[[ミズナラ]],[[カシワ]]は開芽していないが[[ヤマヤナギ]]の花は終り頃.下りの平坦地は[[コアナミズゴケ]]のある湿地,[[ヤマドリゼンマイ]]の芽が緩む.周辺に岩の多い林道を下る.典型的な[[クロマツ]]があり,[[アカマツ]]と並んでいたが,どちらも花はまだ見えない,[[クマシデ]],[[ウワミズザクラ]],[[カナクギノキ]]が開芽,[[イヌガヤ]]はシカによる食害が顕著,標高700 m以下では[[ウリハダカエデ]](雄,雌),[[ナガバモミジイチゴ]],[[ミツバアケビ]],[[ヤマザクラ]]が開花中,[[ホオノキ]],[[ヤマボウシ]]は開芽,[[ノグルミ]]は未開芽だが果実で判別できる.標高560 mで町道に到着した.
 
<div style="text-align:right">(H. Taoda 記)</div>
 
<div style="text-align:right">(H. Taoda 記)</div>
  

2013年5月13日 (月) 09:51時点における版

ヒコビアミニレター No. 413(2013年5月19日)

 2013年4月21日の第537回植物観察会は安芸高田市甲田町の大土山で行われ,41名が参加,予報に反し晴天となった.標高530 mの大土山憩いの森駐車場から登る.湿地のハンノキはようやく開芽,山腹のアカマツコナラの林には,ソヨゴが多く,ヒサカキコバノミツバツツジが開花,オオウラジロノキエゴノキミヤマガマズミリョウブなどが開芽.標高670 mから尾根沿いの土塁の上を歩く,ヒノキ植林内には植物が少なく,路傍のイヌツゲにはシカの食跡が目立つ,ウグイスカグラクロモジヤマザクラタチツボスミレが開花.729 mの三角点から800 mの山頂まではアカマツ・落葉樹林で展望は無い.タカハシテンナンショウと思われるものが各所に開花,キシツツジもあるが未開花.山頂の日陰には残雪があり,ミズナラカシワは開芽していないがヤマヤナギの花は終り頃.下りの平坦地はコアナミズゴケのある湿地,ヤマドリゼンマイの芽が緩む.周辺に岩の多い林道を下る.典型的なクロマツがあり,アカマツと並んでいたが,どちらも花はまだ見えない,クマシデウワミズザクラカナクギノキが開芽,イヌガヤはシカによる食害が顕著,標高700 m以下ではウリハダカエデ(雄,雌),ナガバモミジイチゴミツバアケビヤマザクラが開花中,ホオノキヤマボウシは開芽,ノグルミは未開芽だが果実で判別できる.標高560 mで町道に到着した.

(H. Taoda 記)

デジタル自然史博物館 / 広島大学 / 宮島自然植物実験所 / 植物観察会のトップ / 過去のヒコビアミニレター / 古いNews | 植物 にもどる