植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter365

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ヒコビアミニレター No. 365 (2010年2月28日)

2010年2月28日の第490回植物観察会は,呉市倉橋町西宇土の岳浦山(491.1 m)で行われた.旧西宇土小学校空き地に10時集合.寒さが一段落したこともあり,参加者は56名. この地方の山は,かつては耕して天に昇るとも言われた段々畑が名物であったが,最近ではほとんど耕されることはなくなり,岳浦山でも放棄畑にはコナラ,ネズミモチ,ヒサカキなどの樹木が茂って,通行できないほどであったが,案内をしてくださった久籐先生が,あらかじめ道を開いてくださっていたので,標高250 m位の地点まで行くことが出来た. 途中にはカクレミノ,シロダモ,シキミ,ヤブニッケイ,クスノキ,ナワシログミなどの常緑広葉樹を見ることが出来た.カンコノキを数本発見.250 mより上部は岩山となり,瀬戸内海の島々や,遠く四国の山も見晴らせる絶好の景勝地となっており,遊歩道を整備すれば観光地にもなろうと言うところである. 点在する巨岩の上で昼食.南斜面で乾燥のため植生は単純であり,アカマツ,コナラ,ザイフリボク,ヒサカキ,シャシャンボ,コバノミツバツツジ,ヤマツツジ(紅花),ガンピ,ネジキ,アラカシ,コシダ,ワラビ,ススキ,アキノキリンソウを確認し,アカマツ-アラカシ群集ネズ亜群集に属する植分が見られた. 下山して,西宇土東部の海浜植生を観察する.ハマエンドウ,ハマナデシコ,ハマボッス,ハマゴウ,ハマナタマメ,ハマダイコン,ハマウドがあり,海崖にトベラ,マサキ,ヤブツバキ,タイミンタチバナ,ツワブキ等,後背湿地にアイアシが見られた.

(G. Toyohara記)

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