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= ヒコビアミニレター No. 306 (2005年6月3日) =
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= ヒコビアミニレター No. 364 (2010年1月24日) =
 
 
2005年5月15日の第431回植物観察会は広島市東区福田町の広島県緑化センターで行われた.第3駐車場に10時集合.参加者61名.観察目的としたクロバイが多いのは駐車場(海抜高320m)よりも下のほうであるが,観察路にも見られるとのことであり,南側の観察路に向かう.谷底部はツクバネガシ,ウラジロガシ,アラカシなどの常緑広葉樹林であるが,観察路は中腹部の落葉紅葉二次林の中を通るものであり,二次林の手入れは行き届いていた.クロバイを1本だけ見ることが出来た.最近,鹿による食害が目立つとのことであり,イヌツゲが集中的に食べられていた.ヒトツバタゴの花が咲く多目的広場で昼食.管理事務所前でハンカチノキの花を観察し,近くにイヌガシが1本のみ自生している.柴刈り山と書かれたアカマツ二次林の中を藤ケ丸山に向けて登る.ここは手入れすれば,一面にコバノミツバツツジの花咲くすばらしい柴刈り山の再現が期待される場所であり,里山復元ボランティア活動など企画してみたい所である.緑化センターは自然条件の良好な場所であるが,バスなど公共交通機関が入らないのが致命的である.
 
 
 
<div style="text-align:right">(G. Toyohara記)</div>
 
 
 
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*ヒコビアミニレタ- No. 364 (2010年1月24日) [#b813717d]
 
2010年1月24日の第489回植物観察会は尾道市因島の高見山において行われた.
 
天気は晴.参加者は54名.
 
10時に広島大学大学院理学研究科附属臨海実験所に集合した.
 
この実験所は1933年(昭和8年)に設立されたものである.
 
所内のイブキやモクマオウを見ながら,立花の集落へと向かう.
 
道沿いにはウバメガシ,アラカシ,マサキなどが目につく.
 
落葉樹はアキニレであった.また,タマシダは逸出と思われる.
 
この立花地域では昭和20年代に農水省が日本の農業の改善のために,
 
傾斜地農業の現状と対策を検討している.
 
当時の写真には,山の中腹まで段々畑があり,
 
海藻が肥料として使われていたのが示されている.
 
登山道沿いにはムラサキカタバミ,キイロハナカタバミ,
 
ハナカタバミなどの花があった.ユリズイセンも逸出していた.
 
また,道路沿いの斜面にツメレンゲ(枯)が見られた.
 
高見山への登山路沿いは樹高数mのアカマツ林で,ウバメガシ,
 
コナラ,ヒサカキ,シャシャンボ,コバノミツバツツジなどが見られる.
 
全体に構成種が著しく貧弱である.永年の過利用により,樹木類が切られ,
 
表土が流失した結果と思われる.
 
登山路沿いの自然石には和歌が刻まれている.
 
タチカンツバキなども植栽されていた.観光開発の結果と思われる.
 
午後は山頂で記念写真のあと,豊原先生にアカマツ-ウバメガシ群集について,
 
生態学的な話を伺う.この群集は瀬戸内海の少雨地域に見られるとのことである.
 
帰路はほぼ同じ道をもどる.実験所に帰ってから所内を案内していただく.
 
生きたナメクジウオを見ることができた.
 
大変珍しく参加者一同感激した.
 
RIGHT:(Y. Yoshino記)
 
 
 
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2010年1月24日の第489回植物観察会は尾道市因島の高見山において行われた.天気は晴.参加者は54名.10時に広島大学大学院理学研究科附属臨海実験所に集合した.この実験所は1933年(昭和8年)に設立されたものである.所内のイブキやモクマオウを見ながら,立花の集落へと向かう.道沿いにはウバメガシ,アラカシ,マサキなどが目につく.落葉樹はアキニレであった.また,タマシダは逸出と思われる.この立花地域では昭和20年代に農水省が日本の農業の改善のために,傾斜地農業の現状と対策を検討している.当時の写真には,山の中腹まで段々畑があり,海藻が肥料として使われていたのが示されている.登山道沿いにはムラサキカタバミ,キイロハナカタバミ,ハナカタバミなどの花があった.ユリズイセンも逸出していた.また,道路沿いの斜面にツメレンゲ(枯)が見られた.高見山への登山路沿いは樹高数mのアカマツ林で,ウバメガシ,コナラ,ヒサカキ,シャシャンボ,コバノミツバツツジなどが見られる.全体に構成種が著しく貧弱である.永年の過利用により,樹木類が切られ,表土が流失した結果と思われる.登山路沿いの自然石には和歌が刻まれている.タチカンツバキなども植栽されていた.観光開発の結果と思われる.午後は山頂で記念写真のあと,豊原先生にアカマツ-ウバメガシ群集について,生態学的な話を伺う.この群集は瀬戸内海の少雨地域に見られるとのことである.帰路はほぼ同じ道をもどる.実験所に帰ってから所内を案内していただく.生きたナメクジウオを見ることができた.大変珍しく参加者一同感激した.
  
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<div style="text-align:right">(Y. Yoshino記)</div>
  
 
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2011年1月15日 (土) 23:37時点における最新版

広島大学 > デジタル自然史博物館 > 宮島 > 植物観察会 | 植物

ヒコビアミニレター No. 364 (2010年1月24日)

2010年1月24日の第489回植物観察会は尾道市因島の高見山において行われた.天気は晴.参加者は54名.10時に広島大学大学院理学研究科附属臨海実験所に集合した.この実験所は1933年(昭和8年)に設立されたものである.所内のイブキやモクマオウを見ながら,立花の集落へと向かう.道沿いにはウバメガシ,アラカシ,マサキなどが目につく.落葉樹はアキニレであった.また,タマシダは逸出と思われる.この立花地域では昭和20年代に農水省が日本の農業の改善のために,傾斜地農業の現状と対策を検討している.当時の写真には,山の中腹まで段々畑があり,海藻が肥料として使われていたのが示されている.登山道沿いにはムラサキカタバミ,キイロハナカタバミ,ハナカタバミなどの花があった.ユリズイセンも逸出していた.また,道路沿いの斜面にツメレンゲ(枯)が見られた.高見山への登山路沿いは樹高数mのアカマツ林で,ウバメガシ,コナラ,ヒサカキ,シャシャンボ,コバノミツバツツジなどが見られる.全体に構成種が著しく貧弱である.永年の過利用により,樹木類が切られ,表土が流失した結果と思われる.登山路沿いの自然石には和歌が刻まれている.タチカンツバキなども植栽されていた.観光開発の結果と思われる.午後は山頂で記念写真のあと,豊原先生にアカマツ-ウバメガシ群集について,生態学的な話を伺う.この群集は瀬戸内海の少雨地域に見られるとのことである.帰路はほぼ同じ道をもどる.実験所に帰ってから所内を案内していただく.生きたナメクジウオを見ることができた.大変珍しく参加者一同感激した.

(Y. Yoshino記)

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