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2007年2月18日の第452回植物観察会は呉市安芸阿賀の大空山(205 m)において行われた.JR安芸阿賀駅前に10時集合.参加者48名.今年は,暖冬と呼ばれる日々が続いてきており,ウメの花が見頃であった.まず,残存照葉樹林がある阿賀中央一丁目の神田神社に行く.直径50 cmのコジイや60 cmのクロガネモチなどの大木に混じり,ヤマビワ,カンザブロウノキ,イヌガシ,シリブカガシ,クロキ,アラカシ,カクレミノ,クスノキなどの常緑広葉樹があり,エノキなどの落葉広葉樹も混じる.イヌガシは満開であったが,全て雄花ばかり.大空山に向かう道筋にはアカマツ,コナラ,アベマキなどの見られる二次林があった.クロキ,シャシャンボ,ナナメノキ,コシダが存在するアカマツ-アラカシ群集に属し,アセビ,ソヨゴ,イヌツゲ,リョウブの存在しないネズ亜群集に属するものであった.しかし,部分的にはそれらの存在するコシダ亜群集に属する所も見られた.そのことから,当地の二次林は,以前に強度の人為的影響を受けてきた歴史があり,コシダ亜群集が退行遷移をしてネズ亜群集となり,禿げ山にもなったことがあるが,現在では人為的影響が少なくなり,植生が回復してきていることを示していた. | 2007年2月18日の第452回植物観察会は呉市安芸阿賀の大空山(205 m)において行われた.JR安芸阿賀駅前に10時集合.参加者48名.今年は,暖冬と呼ばれる日々が続いてきており,ウメの花が見頃であった.まず,残存照葉樹林がある阿賀中央一丁目の神田神社に行く.直径50 cmのコジイや60 cmのクロガネモチなどの大木に混じり,ヤマビワ,カンザブロウノキ,イヌガシ,シリブカガシ,クロキ,アラカシ,カクレミノ,クスノキなどの常緑広葉樹があり,エノキなどの落葉広葉樹も混じる.イヌガシは満開であったが,全て雄花ばかり.大空山に向かう道筋にはアカマツ,コナラ,アベマキなどの見られる二次林があった.クロキ,シャシャンボ,ナナメノキ,コシダが存在するアカマツ-アラカシ群集に属し,アセビ,ソヨゴ,イヌツゲ,リョウブの存在しないネズ亜群集に属するものであった.しかし,部分的にはそれらの存在するコシダ亜群集に属する所も見られた.そのことから,当地の二次林は,以前に強度の人為的影響を受けてきた歴史があり,コシダ亜群集が退行遷移をしてネズ亜群集となり,禿げ山にもなったことがあるが,現在では人為的影響が少なくなり,植生が回復してきていることを示していた. | ||
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ヒコビアミニレター No. 327 (2007年2月26日)
2007年2月18日の第452回植物観察会は呉市安芸阿賀の大空山(205 m)において行われた.JR安芸阿賀駅前に10時集合.参加者48名.今年は,暖冬と呼ばれる日々が続いてきており,ウメの花が見頃であった.まず,残存照葉樹林がある阿賀中央一丁目の神田神社に行く.直径50 cmのコジイや60 cmのクロガネモチなどの大木に混じり,ヤマビワ,カンザブロウノキ,イヌガシ,シリブカガシ,クロキ,アラカシ,カクレミノ,クスノキなどの常緑広葉樹があり,エノキなどの落葉広葉樹も混じる.イヌガシは満開であったが,全て雄花ばかり.大空山に向かう道筋にはアカマツ,コナラ,アベマキなどの見られる二次林があった.クロキ,シャシャンボ,ナナメノキ,コシダが存在するアカマツ-アラカシ群集に属し,アセビ,ソヨゴ,イヌツゲ,リョウブの存在しないネズ亜群集に属するものであった.しかし,部分的にはそれらの存在するコシダ亜群集に属する所も見られた.そのことから,当地の二次林は,以前に強度の人為的影響を受けてきた歴史があり,コシダ亜群集が退行遷移をしてネズ亜群集となり,禿げ山にもなったことがあるが,現在では人為的影響が少なくなり,植生が回復してきていることを示していた.
(G. Toyohara 記)
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