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2011年1月18日 (火) 07:02時点における版
広島大学 > デジタル自然史博物館 > 宮島 > 植物観察会 | 植物
ヒコビアミニレター No. 316 (2006年3月29日)
2006年3月19日の第441回植物観察会は呉市安浦町安登日野浦山(標高369 m)で行われた.JR安登駅前に10時集合.参加者46名.ゴルフ場までの道沿いの二次林にはアラカシ,ヤブニッケイ,シリブカガシ,カクレミノ,サカキ,カナメモチなどの照葉樹があり,シャシャンボ,クロキ,コシダ,ナナメノキの出現するアカマツ-アラカシ群集であり,アセビ,ソヨゴが沢山生育しており,リョウブも見られたのでコシダ亜群集に属することが分かる.ゴルフ場から先は急傾斜地となり,道も定かでなくなる.登り口にコウヤミズキが蕾を膨らませていた.道沿いの二次林にはアセビとソヨゴが殆ど見られなくなり,アカマツ-アラカシ群集ネズ亜群集に変化した.焼けこげたコシダの根茎が僅かに見られたことから,山火事があった事を伺わせるので,コシダ亜群集からネズ亜群集に変化した原因は山火事による攪乱ではないかと思われた.日野浦山は花崗岩地であり,攪乱により植物が影響を受けやすい地質となっている.しかし,海抜高300 m付近から上部では,それより下部の二次林と同じような相観を示しているにも拘わらず,イヌツゲが多量に出現するようになり,アセビとソヨゴも多く見られるようになって,再びコシダ亜群集に変化した.日野裏山山頂からグリ-ンピア安浦方面の眺望はすばらしかった.
(G. Toyohara記)
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