「東広島キャンパスの花ごよみ」の版間の差分
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− | 林縁部では[[ササユリ]]が咲いていました.淡いピンク色の花が美しく,香りも強いです.[[スイカズラ]]はつる性で,咲始めの白い花と少し古くなった黄色い花を同時に鑑賞することができます.林床には[[シライトソウ]]が咲き,暗い森の中で一際目立つ白い花を咲かせます. | + | *林縁部では[[ササユリ]]が咲いていました.淡いピンク色の花が美しく,香りも強いです.[[スイカズラ]]はつる性で,咲始めの白い花と少し古くなった黄色い花を同時に鑑賞することができます.林床には[[シライトソウ]]が咲き,暗い森の中で一際目立つ白い花を咲かせます. |
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− | タンポポや,それに類似するキク科植物です. | + | *タンポポや,それに類似するキク科植物です. |
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− | 上旬にはキャンパス内の山野で[[コバノミツバツツジ]]が満開でしたが,下旬になるにつれて[[ヒメヤマツツジ]]が咲き始めました.山の乾いた地表には[[ヒメハギ]]が咲いていました. | + | *上旬にはキャンパス内の山野で[[コバノミツバツツジ]]が満開でしたが,下旬になるにつれて[[ヒメヤマツツジ]]が咲き始めました.山の乾いた地表には[[ヒメハギ]]が咲いていました. |
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− | [[ノイバラ]]と[[サルトリイバラ]]は茎に硬いトゲが生えているという点では共通していますが,[[ノイバラ]]はバラ目,[[サルトリイバラ]]はユリ目と別の目に属しており,花の形状も全く異なります. | + | *[[ノイバラ]]と[[サルトリイバラ]]は茎に硬いトゲが生えているという点では共通していますが,[[ノイバラ]]はバラ目,[[サルトリイバラ]]はユリ目と別の目に属しており,花の形状も全く異なります. |
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− | [[シュンラン]]は明るい山野に見られます.[[キケマン]]や[[アマドコロ]]は林縁部で観察することができました. | + | *[[シュンラン]]は明るい山野に見られます.[[キケマン]]や[[アマドコロ]]は林縁部で観察することができました. |
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− | 山野の白い花々です. | + | *山野の白い花々です. |
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− | 林縁部に自生するキイチゴ類です.[[ビロードイチゴ]]は枝や葉の両面に細かい毛が多いです.[[ナガバモミジイチゴ]]は葉が三裂し,表面はやや光沢が強いのが特徴です.この二種は花が下向きがつきます.[[クサイチゴ]]は腰より低い位置に大輪の白い花を上向きにつけます. | + | *林縁部に自生するキイチゴ類です.[[ビロードイチゴ]]は枝や葉の両面に細かい毛が多いです.[[ナガバモミジイチゴ]]は葉が三裂し,表面はやや光沢が強いのが特徴です.この二種は花が下向きがつきます.[[クサイチゴ]]は腰より低い位置に大輪の白い花を上向きにつけます. |
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− | 山野に咲く下垂する花です.[[生態実験園]]では[[キブシ]]の花が観察しやすいです.[[クロモジ]]や[[ウリカエデ]]はががら山でよく見られます. | + | *山野に咲く下垂する花です.[[生態実験園]]では[[キブシ]]の花が観察しやすいです.[[クロモジ]]や[[ウリカエデ]]はががら山でよく見られます. |
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− | 地表に咲く草本類です.[[ムラサキサギゴケ]]と[[トキワハゼ]]はよく似ている花ですが,[[ムラサキサギゴケ]]は[[トキワハゼ]]より低い位置に咲き,大型の紫色の花をつけます.一方の[[トキワハゼ]]は,茎が直立し白っぽい花を咲かせます.[[カキドオシ]]は茎がよく伸び,淡紫色の花を大抵二つ並べて咲かせます. | + | *地表に咲く草本類です.[[ムラサキサギゴケ]]と[[トキワハゼ]]はよく似ている花ですが,[[ムラサキサギゴケ]]は[[トキワハゼ]]より低い位置に咲き,大型の紫色の花をつけます.一方の[[トキワハゼ]]は,茎が直立し白っぽい花を咲かせます.[[カキドオシ]]は茎がよく伸び,淡紫色の花を大抵二つ並べて咲かせます. |
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− | 肥沃で明るい草地には[[オオイヌノフグリ]]が見られます.鮮やかな青い花を咲かせる本種ですが,果実が二つ並んでつく様子を犬の陰嚢(ふぐり)に見立てられています.路傍や林縁部の地表では[[キランソウ]]が開花してます.林床では[[ショウジョウバカマ]]が咲いています.東広島キャンパスでは淡いピンク色の花を咲かせる個体が大半です. | + | *肥沃で明るい草地には[[オオイヌノフグリ]]が見られます.鮮やかな青い花を咲かせる本種ですが,果実が二つ並んでつく様子を犬の陰嚢(ふぐり)に見立てられています.路傍や林縁部の地表では[[キランソウ]]が開花してます.林床では[[ショウジョウバカマ]]が咲いています.東広島キャンパスでは淡いピンク色の花を咲かせる個体が大半です. |
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2021年6月22日 (火) 10:23時点における版
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最新情報
キャンパスで現在見られる植物の花や実の情報です.名前や写真をクリックすると解説ページに移動します.
2021
6月
5月
- キャンパス内で自生するアジサイ類です。コアジサイは香りの強いアジサイで,明るい林縁に生えます.コガクウツギはやや日当たりの悪い林縁部に自生し,ガクウツギと異なり葉が先端で急に尖りません.イワガラミは木や岩に絡みつくつる性のアジサイで,葉の表面に毛があるものはケイワガラミと呼ばれます.
- キイチゴ類の実を観察することができました.キャンパス内で一番よく目にするのはビロードイチゴで,葉の両面に触れるとビロードのような感触があります.実は黄紅色をしています.生態実験園で主に見られるのはクサイチゴで,低木でありながら腰より低い高さまでしか伸びません.実は比較的大きく,食べると爽やかな甘味を感じられます.クマイチゴはキャンパスでは限られた場所にしか生えず,かつ個体数も少ないです.実は小核果が尖っているのが特徴です.
- 林縁部ではササユリが咲いていました.淡いピンク色の花が美しく,香りも強いです.スイカズラはつる性で,咲始めの白い花と少し古くなった黄色い花を同時に鑑賞することができます.林床にはシライトソウが咲き,暗い森の中で一際目立つ白い花を咲かせます.
4月
- 2021.04.08-05.01 東広島キャンパスでは,4月中旬から下旬にかけてヤマフジとノダフジが開花していました.両種とも酷似していますが,ヤマフジは蔓が左巻きで花房が短く,ノダフジは蔓が右巻きで花房が長いです.また,花期もヤマフジのほうが早いです.
- タンポポや,それに類似するキク科植物です.
- 山野の白い花々です.
- 2021.03.25-04.02 東広島キャンパスでは全11種類のスミレが見られます.前回更新分の三種に加え,コスミレ,アリアケスミレ,シハイスミレ,タチツボスミレ,ナガバタチツボスミレ,ニオイタチツボスミレ,オオタチツボスミレ,ニョイスミレを観察することができます.
アリアケスミレの距.スミレよりもさらに短い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 29, 2021)
タチスボスミレの距.オオタチツボスミレとは異なり,距の色は花の色に近い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 30, 2021)
オオタチスボスミレの距.タチツボスミレとは異なり,距の色は白い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 1, 2021)
- 林縁部に自生するキイチゴ類です.ビロードイチゴは枝や葉の両面に細かい毛が多いです.ナガバモミジイチゴは葉が三裂し,表面はやや光沢が強いのが特徴です.この二種は花が下向きがつきます.クサイチゴは腰より低い位置に大輪の白い花を上向きにつけます.
- 地表に咲く草本類です.ムラサキサギゴケとトキワハゼはよく似ている花ですが,ムラサキサギゴケはトキワハゼより低い位置に咲き,大型の紫色の花をつけます.一方のトキワハゼは,茎が直立し白っぽい花を咲かせます.カキドオシは茎がよく伸び,淡紫色の花を大抵二つ並べて咲かせます.
- 肥沃で明るい草地にはオオイヌノフグリが見られます.鮮やかな青い花を咲かせる本種ですが,果実が二つ並んでつく様子を犬の陰嚢(ふぐり)に見立てられています.路傍や林縁部の地表ではキランソウが開花してます.林床ではショウジョウバカマが咲いています.東広島キャンパスでは淡いピンク色の花を咲かせる個体が大半です.
3月
スミレの距.ノジスミレよりも太く短い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 29, 2021)
ノジスミレの距.スミレよりも細長い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 29, 2021)
- 2021.03.08 キャンパス内の自生や植栽のアセビが開花しています.ツツジ科の中でもいち早く開花します.
2月
- 2021.02.22 ウメの開花が進んでいます.東広島植物園では,ギョクエイ(玉英)やゲッセカイ(月世界)が開花しています.ゲッセカイ(月世界)は実ウメで梅ジュースなどにします.また,草本で春の七草のコハコベの開花が始まりました.
- 2021.02.15 春の草本が開花し始めました.ホトケノザやナズナ,オランダミミナグサ,キュウリグサ,オオイヌノフグリ,タチイヌノフグリが開花しています.オオイヌノフグリとタチイヌノフグリは以前,ゴマノハグサ科に置かれていましたが,最近の研究でオオバコ科に分類されるようになりました.
1月
- 2021.01.12 寒波が到来し,東広島キャンパスの植物も雪化粧しましたが雪の下でも我慢強く春を待っています.
- 2021.01.01 あけましておめでとうございます.
2020
12月
- 2020.12.11 東広島キャンパスの植栽の果実が実っています.野鳥の貴重な餌資源になります.カイノキ(ランシンボク)は教育学部のシンボルツリーです.クロガネモチは植栽樹としてよく用いられ,雌雄異株で雌株が多く植えられています.ナンキンハゼは中国原産の植栽樹で,果実が3裂して白いろう質の仮種皮に包まれた種子が観察でき,ヒヨドリがよく好みます.
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- 東広島キャンパスの動植物の最新情報
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