「東広島キャンパスの生き物」の版間の差分

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|[[ファイル: 20190620ネブトクワガタ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58679s.jpg|250px|thumb|right|ネブトクワガタの成虫(オス).キャンパスではコナラの樹液に集まっている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]]
 
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|[[ファイル: 20190620コクワガタ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58682s.jpg|250px|thumb|right|戦うコクワガタの成虫(オス)同士.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]]
 
|[[ファイル: 20190620コクワガタ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58682s.jpg|250px|thumb|right|戦うコクワガタの成虫(オス)同士.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]]
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|[[ファイル: 20190620ヨツボシケシキスイ成虫オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_58567s.jpg|250px|thumb|right|ヨツボシケシキスイの成虫(オス).オスは左右非対称の大アゴが発達する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)]]
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|[[ファイル: 20190621オオゾウムシ成虫_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_59331s.jpg|250px|thumb|right|オオゾウムシの成虫.外来種のヤシオサゾウムシを除けば日本最大のゾウムシである.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 21, 2019)]]
 
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2019年6月23日 (日) 19:37時点における版

広島大学 > デジタル自然史博物館 > メインページ > 広島大学の自然 > 東広島キャンパスの動物 > 東広島キャンパスの生き物

キャンパスで現在見られる動物の情報です.写真や名前をクリックすると解説ページに移動します(黄色く反転しているリンクは作成中のページです).解説ページの写真はクリックすると拡大します.

2019

6月

  • 2019.06.17-21 夜のキャンパスの生き物の様子を紹介します.山中谷川角脇川ではゲンジボタルが見頃を迎えています.またクワガタムシなど樹液に集まる虫も活発になっています.
山中谷川で舞うゲンジボタル.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)
ネブトクワガタの成虫(オス).キャンパスではコナラの樹液に集まっている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)
戦うコクワガタの成虫(オス)同士.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)
カナブンの成虫.日中よく樹液に集まる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)
ヨツボシケシキスイの成虫(オス).オスは左右非対称の大アゴが発達する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 20, 2019)
オオゾウムシの成虫.外来種のヤシオサゾウムシを除けば日本最大のゾウムシである.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 21, 2019)
ハラグロオオテントウの成虫.大変大きなテントウムシで,10mm以上ある.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 13, 2019)
ゲンジボタルの成虫(オス).オスは発光器がメスよりも大きい.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 12, 2019)
ノコギリカミキリの成虫(オス).ニセノコギリカミキリに似るが,本種のほうが前胸の光沢が強い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 14, 2019)
コガネムシの成虫.キャンパスでは生態実験園の林縁に生える植物上に多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 14, 2019)
キマワリの成虫.立ち枯れした木や生木の幹についている場合が多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 10, 2019)
オオヒラタシデムシの成虫.動物の死骸やその他腐食物を食べる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 10, 2019)

キャンパス内でクロアナバチサトジガバチといった狩りバチやヒメスズメバチなど様々なハチが見られます.オオスズメバチやキイロスズメバチといった攻撃性の高い種も見られるので刺激しないよう注意が必要です.

クロアナバチの成虫.キリギリスの幼虫を捕らえている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 10, 2019)
休むサトジガバチの成虫.ヤマジガバチに似るが,より小型で中胸背板に皺がある.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 11, 2019)
ヒメスズメバチの成虫(メス).オオスズメバチや他のスズメバチに似るが,腹部の先端が黒いのが特徴.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 11, 2019)

色々な昆虫の幼虫を観察することができました.スゲドクガの幼虫は環境省RDBで準絶滅危惧種に指定されています.

ハラビロカマキリの幼虫.腹部を上げる姿が特徴的.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 10, 2019)
ナナフシモドキの幼虫.エダナナフシに似るが,触角がより短い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 12, 2019)
スゲドクガの幼虫.カヤツリグサ科やイネ科の植物の葉を食べる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 11, 2019)
シャチホコガの幼虫.ヒメシャチホコの幼虫に似るが,腹脚の黒斑の有無で識別できる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 14, 2019)

生態実験園やぶどう池でコシアキトンボが飛んでいます.また,未成熟のアオイトトンボもキャンパス各所で見られます.アブの仲間ではムシヒキアブ科のシオヤアブも発生しています.

縄張りを往復するコシアキトンボの成虫.同種のオスやオオシオカラトンボやショウジョウトンボと争う姿を観察することができる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 13, 2019)
アオイトトンボの成虫(メス).胸部に黒い模様が入っている個体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 12, 2019)
昆虫を捕食するシオヤアブの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 10, 2019)

キャンパスではシャクガ類をはじめとした蛾の仲間を観察することができます.

オオミズアオの成虫(オス).オナガミズアオに似るが,触角が茶色っぽく,翅先が丸い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 12, 2019)
ハグルマトモエの成虫(オス).オスグロトモエに似るが,前翅の2本筋が広がる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 11, 2019)
キマダラコウモリの成虫.コウモリガに似るが,前翅の銀白色紋が特徴.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 10, 2019)
ギンボシリンガの成虫.白地に赤の複雑な模様が特徴的.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 14, 2019)
交尾中のウメエダシャク(成虫).総合科学部棟前のアンズの木に多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 12, 2019)
ヒョウモンエダシャクの成虫.日中林間を飛ぶ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 14, 2019)

その他アリグモオナガグモといった独特なクモ類を観察することができました.

アリグモの成体(メス).触肢はオスほど発達しない.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 12, 2019)
オナガグモの成体(メス).卵を保護している.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 10, 2019)
コアシダカグモの成体(メス).アシダカグモのメスに似るが,上顎と単眼の間の白帯が本種にはなく,また腹部後縁の黄色斑が明瞭.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 12, 2019)
グンバイトンボの成虫(オス).モノサシトンボに似るがより小型で,オスは中脚と後脚が白い軍配状になっている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 3, 2019)
工学部棟前のイボテングタケ.テングタケに似るが針葉樹林に多く,傘のイボが硬質.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 3, 2019)
ヒメギスの幼虫を狩るクロアナバチの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 6, 2019)

東広島植物園サトキマダラヒカゲヒオドシチョウを,生態実験園キアシドクガオビガの幼虫を,ふれあいビオトープキスジホソマダラマツカレハを観察することができました.キアシドクガはときに大発生するガで,名前にドクガとつきますが一生を通して毒を持ちません.またマツカレハは毒針をもつケムシで,同じく毒を持つタケカレハの幼虫とともにふれあいビオトープに多いので観察には十分ご注意ください.

サトキマダラヒカゲの成虫(メス).メスは後翅裏の色がメスより淡くなる傾向がある.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 6, 2019)
ヒオドシチョウの成虫(メス).メスは翅形が幅広く,腹部が太い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 6, 2019)
キアシドクガの成虫(オス).日中林縁を盛んに飛び回る.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 6, 2019)
キスジホソマダラの成虫(メス).メスの触角は櫛型でない.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 6, 2019)
オビガの幼虫.スイカズラに多いケムシで,毒はない.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 6, 2019)
マツカレハの幼虫.毛には毒があり,刺されないよう注意が必要.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 6, 2019)

山中池周辺でキュウシュウクロナガオサムシを,生態実験園センチコガネオジロアシナガゾウムシヤマクダマキモドキニシムネアカオオアリを観察することができました.オジロアシナガゾウムシはパンダのような模様をしており,クズの茎などに多いです.

キュウシュウクロナガオサムシの成虫(メス).広島県にはオニクロナガオサムシとチュウゴククロナガオサムシの2亜種が存在する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 07, 2019)
センチコガネの成虫.オオセンチコガネに似るが,体色はより地味な場合が多く,頭楯が半円形である.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 06, 2019)
交尾中のオジロアシナガゾウムシ.食草はクズ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 06, 2019)
ヤマクダマキモドキの幼虫.キャンパスでは生態実験園に多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 06, 2019)
ニシムネアカオオアリのはたらきアリ.ムネアカオオアリに似るが,本種は胸部の前半分が黒い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 06, 2019)

生態実験園チャイロアサヒハエトリふれあいビオトープヤマシロオニグモ,山中池周辺でサワガニ東広島植物園トビズムカデを観察することができました.サワガニはキャンパスでは山中谷川に多いですが,ふれあいビオトープを流れる湧水でも見つかることがあります.また,トビズムカデは10cmを超える巨体で,少し触れただけでも咬みつこうとする上に毒を持つのでご注意ください.

チャイロアサヒハエトリの成体(オス).メスに比べると歩脚が非常に細長く,ハエトリグモとしては独特な見た目をしている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 06, 2019)
ヤマシロオニグモの成体(メス背白型).腹背の模様は変異が大きい.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 06, 2019)
サワガニの成体(メス).メスの腹節は半円形で,左右の第1歩脚(はさみ)の大きさにほとんど差がない.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 07, 2019)
トビズムカデの成体.コガネムシ類の幼虫を捕食している.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jun. 07, 2019)

5月

パトロール中のサラサヤンマの成虫(オス).日本のヤンマ科では最小.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 30, 2019)
モノサシトンボの成虫(メス).キャンパスでは広く見られる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 30, 2019)
成熟したアサヒナカワトンボの成虫(オス)の橙褐色翅.成熟すると体に粉を吹く.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 30, 2019)

ふれあいビオトープヒメジャノメヒカゲチョウオオヒカゲを観察することができました.いずれも成虫は眼状紋(目玉模様)をもつチョウです.ヒカゲチョウは先週紹介したクロヒカゲに酷似していますが,全体的に明るい色をしています.

ヒメジャノメの成虫.コジャノメに似るが,本種は後翅の裏に並ぶ眼状紋が3つである.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 30, 2019)
ヒカゲチョウの成虫.クロヒカゲより色が明るく,オオヒカゲよりも一回り小さい.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 30, 2019)
オオヒカゲの幼虫.幼虫の頭部には斜めに伸びた一対の角がある.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 30, 2019)

生態実験園ラクダムシを,ふれあいビオトープヤマトクサカゲロウヒメクロゴキブリを観察することができました.クサカゲロウの仲間は頭部の模様で識別をすることができます.

ラクダムシの成虫(メス).メスは長い産卵管をもつ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 31, 2019)
ヤマトクサカゲロウの成虫.背面中央には黄色い筋が入る.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 31, 2019)
ヒメクロゴキブリの成虫(オス).樹上性のゴキブリであり,害はない.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 30, 2019)

生態実験園マイマイカブリヨツボシゴミムシアオゴミムシを観察することができました.ゴミムシの仲間は地表をせわしなく動き回っています. またふれあいビオトープ付近でアオハナムグリオバボタルゴボウゾウムシハスジカツオゾウムシを,生態実験園ヤナギハムシハラグロオオテントウを観察することができました.オバボタルは成虫が光らないホタルで,幼虫は陸生です.

マイマイカブリの成虫.キャンパスではよく道路を横断する姿が見られる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 31, 2019)
ヨツボシゴミムシの成虫.似た種類が複数存在する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 30, 2019)
ファイル:20190531アオゴミムシ成虫 東広島市鏡山 南葉撮影 IMG 54522s.jpg
アオゴミムシの成虫.湿地でよく見られるゴミムシである.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 31, 2019)
アオハナムグリの成虫.ナミハナムグリに似るが,本種は前翅に毛がほとんど生えず,前胸の金紫色の部分は縁のみである.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 30, 2019)
オバボタルの成虫.キャンパスでは広く見られるが,特に林床のような場所に多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 30, 2019)
ゴボウゾウムシの成虫.オオゴボウゾウムシなどに似るが,本種のほうが前翅の点刻が弱い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 30, 2019)
ハスジカツオゾウムシの成虫.アザミやヨモギといったキク科植物の上で見られることが多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 30, 2019)
ヤナギハムシの成虫.キャンパスではアカメヤナギなどの葉を食べていると考えられる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 30, 2019)
ハラグロオオテントウの幼虫.約10mmほどの大きの巨体で,主にクワキジラミなどを捕食する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 31, 2019)

植物園でコガタノミズアブを,ふれあいビオトープミスジガガンボチュウガタコガネグモを観察することができました.コガタノミズアブの幼虫は水棲であるため,水田や湿地の周辺で見られます.

コガタノミズアブの成虫(メス).美しい黄緑色をしたミズアブ類で,近年減少している.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 31, 2019)
ミスジガガンボの成虫.小さいが翅に3本の黒帯が入り,頭~胸部が青色に輝く美しいガガンボ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 31, 2019)
チュウガタコガネグモの成体(メス).コガネグモに似るが,少し小さく腹部の模様も異なる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 30, 2019)
正面から見たシュレーゲルアオガエルの抱接.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 21, 2019)
横から見たシュレーゲルアオガエルの抱接.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 21, 2019)
ナキイナゴの成虫(オス).後脚と前翅をこすり合わせシャカシャカという音を鳴らす.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 21, 2019)

植物園でクロスジギンヤンマヨツボシトンボショウジョウトンボを観察することができました.これら3種のトンボは激しく縄張り争いを行っている様子でした.

池を周回するクロスジギンヤンマの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 21, 2019)
ヨツボシトンボの成虫(オス).メスの産卵中,オスはそれを見張るようにメスの真上でホバリングをする.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 21, 2019)
成熟したショウジョウトンボの成虫(オス).止まり木に近寄る別のトンボを追い払おうとする姿が観察される.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 21, 2019)

同じく植物園でアカサシガメシマサシガメアカスジキンカメムシを観察することができました.サシガメ類は肉食で他の昆虫の体液を吸いますが,アカスジキンカメムシは植物の汁を吸います.

アカサシガメの成虫.低木上に多く,真っ赤な体がよく目立つ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 21, 2019)
シマサシガメの成虫.ヨコヅナサシガメに少し似るが,より小型でどちらかというと草本上に多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 21, 2019)
アカスジキンカメムシの成虫.成虫は緑色の胸部と翅に赤い筋が入っているという派手な模様をしている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 21, 2019)

クロオオアリ及びムネアカオオアリの結婚飛行が始まろうとしています.キャンパスの至る所で翅をつけた女王アリや,巣の周りで待機する雄アリのようすを観察することができました. また,ふれあいビオトープオオイシアブチャイロオオイシアブを観察することができました.この2種は酷似しているため,識別が少し難しいです.

結婚飛行を控えているクロオオアリの巣.翅があるのは雄アリ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 23, 2019)
クロオオアリの女王.まだ交尾を終えていない様子.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 24, 2019)
ムネアカオオアリの女王アリ.翅が生えているため,まだ交尾を済ませていないと考えられる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 23, 2019)
オオイシアブの成虫(メス).しばしば飛ぶ虫を目で追う.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 23, 2019)
チャイロオオイシアブの成虫(メス).腹部第2節以降にオレンジ色の毛が生えているため,オオイシアブよりも全体的に明るい色をしている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 24, 2019)

発見の小径アサマイチモンジクロヒカゲキンモンガを,植物園でベニオビヒゲナガを観察することができました.ヒゲナガガ類はオスの触角が非常に細長いのが特徴で,キャンパスではほかにシロオビヒゲナガやクロハネシロヒゲナガなどを観察することができます. イモムシではアケビコノハホタルガシロシタホタルガを観察することができました.ホタルガシロシタホタルガはともに刺激されると有毒な分泌液を出すので,観察にはご注意ください.

ウツギの花で吸蜜するアサマイチモンジの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 23, 2019)
クロヒカゲの成虫.ヒカゲチョウよりも全体的に黒っぽい.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 23, 2019)
キンモンガの成虫.昼行性のガで,チョウのような美しい模様をしている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 23, 2019)
ベニオビヒゲナガの成虫(オス).翅の赤い帯が特徴的.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 23, 2019)
アケビコノハの幼虫.眼状紋と威嚇姿勢が特徴的.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 21, 2019)
ホタルガの幼虫.ヒサカキによく見られる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 23, 2019)
シロシタホタルガの幼虫.サワフタギやクロミノニシゴリに見られる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 23, 2019)

生態実験園ウバタマムシヒメイトアメンボヤマトシリアゲを,植物園でカタオカハエトリヒトリコゲチャハエトリキアシナガバチを観察することができました.ヤマトシリアゲはキャンパスで最も普通に見られるシリアゲムシ類で,オスの腹部の先端は鋏状になっておりオス同士での争いやメスとの交尾に用いられます.カタオカハエトリの旧称はカキイロハエトリで,その名の通りオスは第1脚が鮮やかな柿色をしていますが,今回紹介しているメスは地味な体色です.

アカマツの切り株の上にいるウバタマムシの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 24, 2019)
ヒメイトアメンボの成虫.アメンボというよりはナナフシのような形をしており,キャンパスでは生態実験園やふれあいビオトープで見られる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 21, 2019)
ヤマトシリアゲの交尾.オス(左)は,メス(右)が餌を食べているのを見計らって交尾行動に移る.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 23, 2019)
カタオカハエトリの成体(メス).メスはオスのように脚が鮮やかでない.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 21, 2019)
ヒトリコゲチャハエトリの成体(オス).オスはあまりシラホシコゲチャハエトリとは似ない.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 21, 2019)
巣材を集めるため看板を齧るキアシナガバチの成虫(メス).セグロアシナガバチに似るが,胸部から腹部にかけて一対の黄斑があり,各脚にも黄色い模様が目立つなどの違いがある.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 23, 2019)
イソヒヨドリ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 14, 2019)
上陸したニホンアカガエルの幼体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 16, 2019)
孵化したシュレーゲルアオガエルのオタマジャクシ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 16, 2019)
休むシュレーゲルアオガエルの成体(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 16, 2019)
夜活動するニホンヤモリの成体(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 16, 2019)


ふれあいビオトープムカシヤンマタベサナエフタスジサナエ,山中池でオオヤマトンボクロイトトンボ,植物園でヤマサナエを観察することができました.ムカシヤンマは県の,フタスジサナエは国のRDBで準絶滅危惧種に指定されています.

ふれあいビオトープのパイロンにとまるムカシヤンマの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 12, 2019)
ブタナにとまるタベサナエの成虫(メス).タベサナエは胸部の前方の黒条が途中で切れている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 10, 2019)
フタスジサナエの成虫.フタスジサナエは胸部の黒条が2本.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 16, 2019)
山中池の岸辺を巡回飛行するオオヤマトンボの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 12, 2019)
成熟したクロイトトンボの成虫(オス).左にはジュンサイハムシの姿も確認できる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 12, 2019)
ヤマトシリアゲを捕食するヤマサナエの成虫(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 14, 2019)

学生プラザ付近でウンモンスズメ生態実験園ダイミョウセセリヒメウラナミジャノメ,山中池周辺でイボタガふれあいビオトープヒオドシチョウルリイロスカシクロバを観察することができました.

ケヤキにとまるウンモンスズメの成虫.緑色の翅にピンクの脚と,派手な見た目をしている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 16, 2019)
スイカズラにとまるダイミョウセセリの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 14, 2019)
ヒメウラナミジャノメの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 14, 2019)
イボタガの幼虫.突起は若齢幼虫のみ存在する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 12, 2019)
エノキの葉を食べるヒオドシチョウの幼虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 12, 2019)
ルリイロスカシクロバの幼虫.ブドウなどを食べる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 14, 2019)

生態実験園エゴツルクビオトシブミヒメクロオトシブミカシルリオトシブミを,キャンパス北部でシロオビナカボソタマムシアカガネサルハムシを,ががら山でニワハンミョウを観察することができました.

エゴツルクビオトシブミの成虫(オス).オスは非常に首が長く,本当に鶴のような形をしている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 14, 2019)
ヒメクロオトシブミの成虫.様々な広葉樹の葉を巻き,産卵用のゆりかごを作る.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 14, 2019)
カシルリオトシブミの成虫(メス).主にイタドリの葉の上で見られ,それを巻いてゆりかごを作る.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 16, 2019)
シロオビナカボソタマムシの成虫.クマイチゴの葉を好んで食べる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 14, 2019)
アカガネサルハムシの成虫.ノブドウなどを食べる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 14, 2019)
ニワハンミョウの成虫(メス).メスは大アゴの有色部が広い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 12, 2019)

ががら山でトビイロツノゼミ,キャンパス北部でウシカメムシふれあいビオトープハルゼミの抜け殻を観察することができました. また,生態実験園メガネアサヒハエトリ,工学部棟周辺でチャイロアサヒハエトリを観察することができました.

トビイロツノゼミの成虫.最も身近なツノゼミ類.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 12, 2019)
ウシカメムシの成虫.胸部から大きく突き出た一対の角が特徴.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 14, 2019)
ハルゼミの抜け殻.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 12, 2019)
メガネアサヒハエトリの成体(オス).タカラダニに寄生されている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 16, 2019)
チャイロアサヒハエトリの成体(メス).メスは脚が短い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 12, 2019)


キバネツノトンボの成虫.昼間,開けた草地などを素早く飛び回る.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 9, 2019)
アカスジキンカメムシの幼虫.成虫と比べると体色は比較的地味.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 10, 2019)
トサハエトリの成体(オス).ジャバラハエトリ類に似るが,オスは胸部が光沢のない黒色をしている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 10, 2019)

キャンパス内でニホンイシガメ生態実験園クロスジギンヤンマヨツボシトンボを観察することができました.ほかにもヤマサナエクロイトトンボなど,各種トンボが続々と羽化しています.

ニホンイシガメの幼体.甲板の数からおよそ2歳だと推測される.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 10, 2019)
飛翔するクロスジギンヤンマの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 9, 2019)
ヨツボシトンボの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 10, 2019)

キャンパス南部でカバキコマチグモオオイシアブウバタマコメツキを観察することができました.カバキコマチグモはキャンパスでは特に南部に多く,毒を持つクモです.ススキの葉の先がちまき状に巻かれているのは本種の産室であるため,不用意に触れたり開けたりしないよう十分にご注意ください.

カバキコマチグモの成体(メス).メスは葉を粽のような形に巻いて,中に産卵する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 7, 2019)
コメツキムシを捕食するオオイシアブの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 9, 2019)
アカマツ材上のウバタマコメツキの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, May. 9, 2019)

4月

  • 2019.04.20-26 キャンパス内でハルゼミが鳴いています.高所で鳴くことが多いため,姿を確認することが難しいです.

植物園でアオオビハエトリアダンソンハエトリシラホシコゲチャハエトリを観察することができました.アダンソンハエトリは屋内でよく見られるハエトリグモで,アオオビハエトリシラホシコゲチャハエトリも垣根や植木鉢の上でよく見られるため,いずれも身近な存在です.

求愛するアオオビハエトリの成体(オス).メスのアオオビハエトリより第一脚に毛が多く,腹部の模様が不明瞭.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2019)
アダンソンハエトリの成体(オス)の正面顔.オスは触肢が白くて目立つ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2019)
シラホシコゲチャハエトリの成体(オス).腹部の白い斑が特徴的.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2019)

植物園でニッポンヒゲナガハナバチ,ぶどう池横のドウダンツツジでコマルハナバチオオスズメバチを観察することができました.

ニッポンヒゲナガハナバチの成虫(オス).オスは触角が非常に長い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 26, 2019)
コマルハナバチの成虫.クロマルハナバチよりも小型.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2019)
オオスズメバチの女王蜂.女王蜂は刺激しなければ基本的には襲ってこない.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2019)

陣ヶ平山周辺でオスクロハエトリニホンジネズミ(ジネズミ)アオゲラを観察することができました.ニホンジネズミは東広島キャンパスの哺乳類相調査でも確認されています.

オスクロハエトリの成体(オス).メスや亜成体はヤハズハエトリに似るが,オスは全身が黒銅色をしているので容易に識別できる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 21, 2019)
ニホンジネズミ.ネズミと名が付くが,モグラの仲間である.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 23, 2019)
早朝に囀るアオゲラ(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2019

ふれあいビオトープシュレーゲルアオガエルクビキリギスヤサアリグモを観察することができました.シュレーゲルアオガエルクビキリギスは夜のふれあいビオトープで鳴く姿が観察できます.

鳴くシュレーゲルアオガエルの成体(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2019)
鳴くクビキリギスの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2019)
ヤサアリグモの成体(メス).アリグモのメスに似るが,腹部がより細長い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2019)

ふれあいビオトープセモンジンガサハムシ生態実験園イチモンジカメノコハムシ,植物園でバラルリツツハムシを観察することができました.セモンジンガサハムシイチモンジカメノコハムシは非常によく似ていますが,食樹や体の大きさ,模様などが異なります.

交尾中のセモンジンガサハムシ(成虫).イチモンジカメノコハムシに似るが,背中の金色に輝くX字紋が特徴.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 26, 2019)
イチモンジカメノコハムシ(成虫).セモンジンガサハムシに似るが,背中に金色の紋はなく,体も一回り大きい.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 26, 2019)
バラルリツツハムシ(成虫).様々な樹木の葉を食べる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 26, 2019)

陣ヶ平山でシオヤトンボ,角脇調整池でオツネントンボ生態実験園アサヒナカワトンボを観察することができました.ヤマサナエクロスジギンヤンマの発生も確認しています.

シオヤトンボの成虫(未成熟オス).シオカラトンボよりも一回り小さく,ずんぐりしている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 21, 2019)
オツネントンボの成虫(オス).ホソミオツネントンボとは異なり,越冬前と越冬後で体色に変化がない.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 22, 2019)
アサヒナカワトンボの成虫(オス)の透明翅.周囲を樹林で囲まれた渓流を好むため,生態実験園は本種の生息環境に適していると考えられる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 25, 2019)
セイヨウタンポポの上のキリギリスの幼虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 19, 2019)
セイヨウタンポポの上のヤブキリの幼虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 19, 2019)
ヒメギスの幼虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 19, 2019)

植物園でニホンミツバチセグロアシナガバチを,ぶどう池キムネクマバチ(クマバチ)を観察することができました.4月になると藤の花の周りや林縁部でクマバチのオスがホバリングをする姿がよく観察されますが,羽音が大きいだけで人を刺すことはありませんのでご安心ください.

ニホンミツバチの働きバチ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 16, 2019)
セグロアシナガバチの女王.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 16, 2019)
キムネクマバチの成虫(メス).メスはホバリングをせず,ひたすら花の蜜を集めている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 18, 2019)

植物園でナガメ生態実験園イカリモンガぶどう池周辺でタベサナエナミハナムグリシマヘビクロセンブリ,生物生産学部農場でナミテントウシラヒゲハエトリオオハサミムシを観察することができました.

交尾中のナガメ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 16, 2019)
イカリモンガの成虫.チョウにそっくりなガである.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 16, 2019)
タベサナエの成虫(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 16, 2019)
ナミハナムグリの成虫.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 18, 2019)
シマヘビの成蛇.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 18, 2019)
クロセンブリの成虫.キャンパスでは発見の小径沿いでよく見られる.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 18, 2019)
交尾中のナミテントウ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 19, 2019)
シラヒゲハエトリの成体(メス)の正面顔.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 19, 2019)
威嚇するオオハサミムシの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 19, 2019)
オオハエトリ成体(オス).オスの触肢はボクシンググローブのような形をしているのが特徴.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 6, 2019)
ハチを捕らえているマダラスジハエトリ成体(メス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 7, 2019)
アオオビハエトリ成体(メス).メスは腹部の模様が明瞭.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 7, 2019)

また,陣ヶ平山でイボタガと,ツチイナゴ,植物園周辺でエゾヨツメを観察することができました.イボタガエゾヨツメはともに春に見られる代表的な大型蛾で,写真では分かりませんがエゾヨツメの翅表には鮮やかな青い目玉模様があります.

イボタガの成虫.翅の色や模様は樹皮にそっくりである.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 6, 2019)
ツチイナゴの成虫.本土では珍しい越冬するバッタである.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 7, 2019)
枝にとまるエゾヨツメの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 6, 2019)

発見の小径ではイタドリハムシツマキチョウビロードツリアブニホンカナヘビホソミオツネントンボミズカマキリメミズムシなどを観察することができました.

イタドリハムシの成虫.春になると草地を飛び回っていることが多い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 7, 2019)
ツマキチョウの成虫(オス).前翅の先が黄橙色になっている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 7, 2019)
ホバリングするビロードツリアブの成虫(オス).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 7, 2019)
日光浴をするニホンカナヘビの成体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 7, 2019)
ホソミオツネントンボの成虫(オス).越冬後は美しい水色に変化する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 7, 2019)
ミズカマキリの成虫.4月になると越冬から目覚めて活動する.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 7, 2019)
メミズムシの成虫.極めて長い口吻をもつ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 7, 2019)
クロボシツツハムシ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Apr. 9, 2019)

3月

成虫越冬したテングチョウ(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Mar. 15, 2019)
ダイサギ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Mar. 15, 2019)
さえずるホオジロのオス(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Mar. 15, 2019)


ウメで吸蜜するメジロ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Mar. 1, 2019)
カワヅザクラで吸蜜するメジロ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Mar. 1, 2019)
アセビで吸蜜するメジロ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Mar. 1, 2019)
ニホンアカガエルの幼生(オタマジャクシ)(広島県東広島市 東広島キャンパスふれあいビオトープ; 撮影: 池田誠慈, Mar. 1, 2019)
ニホンヒキガエルの卵塊.ひも状の卵塊の中に多数の卵が見える.(広島県東広島市; 撮影: 池田誠慈, Mar. 1, 2019)
アキサンショウウオの卵のう.幼生が中で泳ぎ始めている.(広島県東広島市; 撮影: 池田誠慈, Mar. 1, 2019)

2月

ニホンアカガエルのふ化(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Feb. 22, 2019)
カスミサンショウウオの卵(尾芽胚)(広島県東広島市; 撮影: 池田誠慈, Feb. 15, 2019)
流木に登ったオオバン.普段見えない脚が観察できた.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Feb. 22, 2019)
ハシビロガモ(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 10, 2019)
ハシビロガモ(メス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 10, 2019)
ハシビロガモ(採餌)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 10, 2019)
オシドリ(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 10, 2019)
ホシハジロ(メス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 10, 2019)
コガモ(メス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 10, 2019)
  • 2019.02.08-09 毎週金曜日の野鳥調査でツグミなどを観察することができました.翌日にはキャンパス内のため池でトモエガモカイツブリなどを観察することができました.また,ニホンジカや各種昆虫,クモ類なども観察することができました.
ツグミ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 8, 2019)
トモエガモ(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 9, 2019)
カイツブリ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 9, 2019)
ニホンジカ(ホンシュウジカ)のオス(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 8, 2019)
ムネアカアワフキの巣.石灰質で硬い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 8, 2019)
マユミの開裂した実の中で越冬するウロコアシナガグモ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 8, 2019)
ニホンアカガエルの成体(メス).(広島県東広島市; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 3, 2019)
ニホンアカガエルの産卵.メスが産んだ卵にオスが放精している.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 3, 2019)
カスミサンショウウオの成体(メス).(広島県東広島市; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 3, 2019)
ニホンアカガエル.奥は抱接中のペア,手前は成体(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 1, 2019)
抱接中のニホンアカガエル.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 1, 2019)
抱接中のニホンアカガエル.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Feb. 1, 2019)

1月

ニホンアカガエルの卵塊.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 24, 2019)
ニホンアカガエルの卵塊.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 24, 2019)
ニホンアカガエルの卵塊.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 24, 2019)
ニホンアカガエル成体(オス).メスを待機している.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 25, 2019)
ニホンアカガエル成体(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 25, 2019)
ニホンアカガエル成体(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 25, 2019)


ヨシガモのオス.冬羽へ移行している.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 17, 2019)
ホシハジロのメス.しばしば潜水をしていた.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 17, 2019)
トモエガモ(メス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Jan. 17, 2019)
ハイタカ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Jan. 18, 2019)
シメ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 18, 2019)
ルリビタキのメス.尾羽の一部が青い.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 18, 2019)
モズのメス.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 18, 2019)
ホオジロ.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 18, 2019)
  • ガの繭も複数見つけることができました.落葉によって秋まで木陰に隠れていたものが観察しやすくなっています.
イラガ(繭).殻は硬質.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 14, 2019)
ヤママユ(繭).成虫が羽化してから長い時間が経っているためか色褪せている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jan. 18, 2019)
トモエガモ(メス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Jan. 4, 2019)
コガモ(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Jan. 4, 2019)
ヤマハゼの果実を採食するメジロ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Jan. 4, 2019)
ツグミ(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Jan. 4, 2019)
ジョウビタキ(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Jan. 4, 2019)

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