昆虫について
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昆虫について
むしと昆虫
まず,「昆虫」とは何か?という話をする前に,少しだけ「むし」というものについて触れてみたいと思います.
後で詳しく解説しますが,「昆虫」というと脚(昆虫のあしはこの字を使います)が6本あって,翅(脚と同様この字をあてます)が4枚で…,とすぐにチョウやトンボを思い浮かべるのではないかと思います.
しかし「むし」というとちょっと様子が違いませんか?「むし」と聞く(書く)となんだか気持ちの悪い生き物と感じる人も多いのではないでしょうか?
昔,大型の「けもの(いのしし等)」「さかな」「とり」等の生きもの以外の小動物をまとめて「むし」と言っていました.ですからヘビやカエルなども含まれていたのです.「蛇(へび)」という漢字のなかに「虫」が付くのも納得です.そして本当の「昆虫」には「蟲」という字を使いました.
昔の人は昆虫が群れている様子を表そうとしたのでしょうか.
昆虫の定義について(頭部・胸部・腹部・翅など)
昆虫とは何か?と聞かれると,あまり詳しくない人でも「脚が6本ある生きもの」とすぐに思い浮かぶのではないでしょうか.
確かに「6本の脚をもつ」ものは昆虫ですが,「昆虫は全て6本脚か?」といわれるとそうではないものもいます.
たとえばハエ目ユスリカ科の幼虫は胸部と腹部の端に擬脚(ぎきゃく)と 呼ばれる脚のようなものが2対ずつ4本しかありません.さらにハエの幼虫ウジムシには全く脚がありません.また成虫でも,タテハチョウ科の仲間は前脚が退化し,着地や歩行には全く使用されず,「4本脚のチョウ」と言われることがあります.
では昆虫の定義はなんなのでしょうか?
ちょっと難しいことをいうと,昆虫の体は頭部・胸部・腹部の3つの部分に分かれています.さらに胸部は前・中・後の3つに分かれていて,脚はそれぞれに1対ずつ,計6本ついています.また,胸部には4枚の翅が付いています.
ただ,これにも例外があって,双翅目(ハエ目)には読んで字のごとく2枚の翅しかありませんし,アリは翅を持ちません(巣から分散する時期だけハネアリになる).また,原始的なシミの仲間は全く翅を持ちません.
しかし,例外をあげるときりが無いので,昆虫とは
「体が頭部・胸部・腹部からなり,胸部には節のある脚が3対6本と2対4枚の翅をもつ生きもの」
ということになります.
昆虫の歴史
昆虫の生活史 変態(完全・不完全)
昆虫の分類
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