「ヤマカガシ」の版間の差分

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== 解説 ==
 
== 解説 ==
* 斑紋や色彩には変異が多いが,一般には褐色の地に不規則な黒斑が左右交互に並び,その間に赤い模様が入り混じっている.頸部(けいぶ)に大きな黒斑があり,若い個体ではその前に走る黄帯が目立つ.広島県では不規則な黒斑が不明瞭で,赤や黄色を欠く色彩変異も見られる.
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* 本州・四国・九州・大隅諸島・挑戦・中国・台湾などに分布する.
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* 広島県では,山や田畑の水辺で普通に見かけるヘビ.生息場所の選択性はあまりないが,カエルの多い水田や草むらの傾斜などには特に多い.
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* 以前は認識されていなかったが毒蛇であり,口の奥の方に小さな牙があって,深く咬まれると上顎のデュベルノア腺から毒が傷口へ入る.
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* 首の後ろにある頸腺を強く押さえると黄色い毒液を出し,これが傷口や目に入ると危ない.
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* 斑紋や色彩には変異が多いが,一般には褐色の地に不規則な黒斑が左右交互に並び,その間に赤い模様が入り混じっている.頸部(けいぶ)に大きな黒斑があり,若い個体ではその前に走る黄帯が目立つ.広島県では不規則な黒斑が不明瞭で,赤や黄色を欠く色彩変異も見られる.腹面は黄褐色をしたものが多い.
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* カエルを主な餌としているが,オタマジャクシがいればそちらをよく食べる.水中によく潜り,魚も食べる.
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* 他のヘビがあまり活動しない真夏でも本種だけは活動することがある.
 
* [[シマヘビ]]の黒化型と混同され,方言で「からすへび」と呼ばれることがある.
 
* [[シマヘビ]]の黒化型と混同され,方言で「からすへび」と呼ばれることがある.
  

2016年1月28日 (木) 00:35時点における版

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ヤマカガシの口の奥にある毒牙(黒矢印).深く咬まれると上顎(うわあご)のデュベルノア腺から毒が注入される.(広島県東広島市河内町; 撮影: 池田誠慈, Jul. 28, 2015)
赤や黄色の色素を欠いたヤマカガシの幼蛇(色彩変異).(広島県廿日市市吉和; 撮影: 田守泰裕, Jun. 23, 2015)

目次

ヤマカガシ Rhabdophis tigrinus

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 爬虫綱 Reptilia > 有鱗目 Squamata > ヘビ亜目 Serpentes > ナミヘビ科 Colubridae > ヤマカガシ属 Rhabdophis > ヤマカガシ Rhabdophis tigrinus

解説

  • 本州・四国・九州・大隅諸島・挑戦・中国・台湾などに分布する.
  • 広島県では,山や田畑の水辺で普通に見かけるヘビ.生息場所の選択性はあまりないが,カエルの多い水田や草むらの傾斜などには特に多い.
  • 以前は認識されていなかったが毒蛇であり,口の奥の方に小さな牙があって,深く咬まれると上顎のデュベルノア腺から毒が傷口へ入る.
  • 首の後ろにある頸腺を強く押さえると黄色い毒液を出し,これが傷口や目に入ると危ない.
  • 斑紋や色彩には変異が多いが,一般には褐色の地に不規則な黒斑が左右交互に並び,その間に赤い模様が入り混じっている.頸部(けいぶ)に大きな黒斑があり,若い個体ではその前に走る黄帯が目立つ.広島県では不規則な黒斑が不明瞭で,赤や黄色を欠く色彩変異も見られる.腹面は黄褐色をしたものが多い.
  • カエルを主な餌としているが,オタマジャクシがいればそちらをよく食べる.水中によく潜り,魚も食べる.
  • 他のヘビがあまり活動しない真夏でも本種だけは活動することがある.
  • シマヘビの黒化型と混同され,方言で「からすへび」と呼ばれることがある.

天然記念物・RDB

  • なし

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

  • tiger keelback

広島県方言

  • からすへび

備考

参考文献

  • 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島.

更新履歴

  • 2015.11.27 ページ作成.
  • 2015.12.12 写真・解説追加.

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