ホウロクイチゴ

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ホウロクイチゴ(廿日市市宮島町; 撮影: 向井誠二, Jun. 20, 2001)

ホウロクイチゴ Rubus sieboldii Blume

シノニム

その他

分類

種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > バラ科 Rosaceae > キイチゴ属 Rubus

解説

  • 0.5-1 mの高さになる常緑低木.
  • 花は白色で,果実は梅雨時期に紅色に熟し可食.
  • 南方系の植物で,宮島はその北限に近い.
  • 宮島では個体数も多く,道ばたなどの明るい場所に普通に見られるが,本土側や他の島ではきわめて稀で個体数も少ない.
  • 厳島神社の神事「御烏喰式(おとぐいしき)」の御烏(ごがらす)のついばむ粢団子(しとぎだんご)は本種の葉の上に載せて供せられる.
  • 日本産のキイチゴ属Rubusの中では葉が大型で,植物体全体が鋭い棘で覆われる.
  • 和名は大きな葉を炮烙(ほうろく)にたとえたとも,実の形に由来するともいわれる.
  • Evergreen shrub, up to 0.5-1 m in height. Native to warm areas of Japan. White hermaphrodite flowers open in middle to end of May, and are followed later by red berries in middle June to beginning of July. Fruits are edible raw but are not so sweet. A common shrub in Miyajima Is., occurring in open habitats, such as road sides or on the sunny edges of forest. Used for rituals in the Itsukushima Shrine.

花期

  • 花期は5月中旬から下旬.
(English checking by Professor Rod Seppelt)
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花(宮島,2001年5月23日撮影) 花(宮島,2001年5月24日撮影)
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果実(宮島,2001年6月20日撮影)

分布・産地・天然記念物

分布

産地

天然記念物

標本

  • 上蒲刈島(yy-10332),宮島(mt-14399),倉橋島(mt-14403)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • ホオロクイチゴ
  • Japanese name: Houroku-ichigo.

英名

広島県方言

備考

  • 環境庁コード: 27290

文献(出典)


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