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[[ファイル: 20150504ニホントカゲ幼体廿日市市宮島池田撮影IMG 0604.JPG|200px|thumb|right|ニホントカゲの幼体.尻尾の鮮やかな青色は成長すると薄れる.(廿日市市宮島; 撮影: 池田誠慈, May 4, 2015)]]
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[[ファイル: 20200325ニホントカゲ幼体_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_105714s.jpg|250px|thumb|right|ニホントカゲの幼体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 25, 2020)]]
  
 
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= 二ホントカゲ ''Plestiodon japonicus'' =
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* 広島県では市街地を中心に数が減っているが各地に広く分布.
 
* 広島県では市街地を中心に数が減っているが各地に広く分布.
 
* 宮島では日当たりの良い岩場や山道周辺,民家の庭先などで観察できる.
 
* 宮島では日当たりの良い岩場や山道周辺,民家の庭先などで観察できる.
* 幼体の体は黒地で頭部から5本のすじ(縦帯)があり,尾が鮮やかな青色をしている.成長するにつれて縦帯や尾の青色は失われていく.
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* 民家の庭先などでは,[[ニホンカナヘビ]]と同所的に見られる場所もある.
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* 幼体の体は黒地で頭部から尾部に向かって5本のすじ(縦帯)があり,尾が鮮やかな青色をしている.成長するにつれて縦帯や尾の青色は失われていく.
 
* 繁殖期のオスには,顎(あご)や喉にオレンジ色の婚姻色が現れる.  
 
* 繁殖期のオスには,顎(あご)や喉にオレンジ色の婚姻色が現れる.  
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* 昼行性で昆虫,クモ,ミミズなどを食べる.日中は日当たりの良い場所で日光浴をする.
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* いわゆる「トカゲの尻尾切り」(自切)を行い,捕食者から逃げる.
 
* [[ニホントカゲとニホンカナヘビの見分け方]]
 
* [[ニホントカゲとニホンカナヘビの見分け方]]
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* 広島県RDB(2011):準絶滅危惧 (NT)
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ファイル:20160426ニホントカゲ成体オス_廿日市市宮島町_田守撮影_DSC_0927 (2).JPG|200px|thumb|right|ニホントカゲの成体(オス)(広島県廿日市市宮島町; 撮影: 田守泰裕, Apr. 26, 2016)
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ファイル:20180410ニホントカゲ成熟オス_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_8602s.JPG|200px|thumb|right|日光浴中のニホントカゲ成熟オス(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Apr. 10, 2018)
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ファイル:20160426ニホントカゲ成体オスあご_廿日市市宮島町_池田撮影_IMG_9825_9827.JPG|200px|thumb|right|ニホントカゲ成体(オス).繁殖期のオスのあごや喉にはオレンジ色の婚姻色が現れる.(広島県廿日市市宮島町; 撮影: 池田誠慈, Apr. 26, 2016)
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ファイル:20190420ニホントカゲ_東広島市鏡山_岩﨑撮影_IMG_4667s.JPG|200px|thumb|right|ニホントカゲのオスの戦闘.互いの頭部を噛みつき合う.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 岩崎元道, Apr. 20, 2019)
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ファイル:20090422ニホントカゲ成体(オス)_庄原市本郷町_大川撮影_IMGP7331.JPG|200px|thumb|right|ニホントカゲの成体(オス).繁殖期のオスのあごや喉にはオレンジ色の婚姻色が現れる.(広島県庄原市本郷町; 撮影: 大川博志, Apr. 22, 2009)
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ファイル:20160531ニホントカゲ成体オス_三原市沼田町_池田撮影_IMG_10939.JPG|200px|thumb|right|岩の割れ目に潜むニホントカゲ成体(オス).(広島県三原市沼田町; 撮影: 池田誠慈, May 31, 2016)
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ファイル:20160426ニホントカゲ成体オス_廿日市市宮島町_田守撮影_DSC_0892.JPG|200px|thumb|right|ニホントカゲの成体(オス).無毒で,咬む力は弱く怪我をすることはない.(広島県廿日市市宮島町; 撮影: 田守泰裕, Apr. 26, 2016)
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ファイル:20170404ニホントカゲ成体_東広島市鏡山_池田撮影_IMG_18288.JPG|200px|thumb|right|ニホントカゲの成体(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Apr. 4, 2017)
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ファイル: 20180712ニホントカゲ亜成体_東広島市鏡山_南葉撮影_IMG_15435s.JPG|200px|thumb|right|[[サクラ]]の幹で日光浴をするニホントカゲ(亜成体).(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Jul.12, 2018)
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ファイル:20190801ニホントカゲ幼体_三原市沼田東町_池田撮影_IMG_47073s.JPG|200px|thumb|right|ニホントカゲの幼体.背面の5本の黒い縦縞と青い尻尾が特徴的.(広島県三原市沼田東町; 撮影: 池田誠慈, Aug. 1, 2019)
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== 備考 ==
 
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* [[宮島の爬虫類|宮島に生息する爬虫類]]
 
* [[宮島の爬虫類|宮島に生息する爬虫類]]
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* [[広島県の爬虫類]]
  
 
== 文献(引用) ==
 
== 文献(引用) ==
* 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島. ISBN 978-4885172298.
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* 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島.
  
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ニホントカゲ成体(オス).繁殖期のオスのあごや喉にはオレンジ色の婚姻色が現れる.(広島県廿日市市宮島町; 撮影: 池田誠慈, Apr. 26, 2016)
ニホントカゲ成体(オス).幼体の時に背面に5本あった縦帯と尻尾の鮮やかな青色は成長すると薄れる.(広島県廿日市市宮島町; 撮影: 池田誠慈, Apr. 26, 2016)
ニホントカゲの幼体.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 南葉錬志郎, Mar. 25, 2020)

二ホントカゲ Plestiodon japonicus

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 爬虫綱 Reptilia > 有鱗目 Squamata > トカゲ亜目 Lacertilia > トカゲ科 Scincidae > トカゲ属 Plestiodon > ニホントカゲ Plestiodon japonicus

解説

  • 本州西部と四国,九州,およびその周辺の島々に分布.
  • 広島県では市街地を中心に数が減っているが各地に広く分布.
  • 宮島では日当たりの良い岩場や山道周辺,民家の庭先などで観察できる.
  • 民家の庭先などでは,ニホンカナヘビと同所的に見られる場所もある.
  • 幼体の体は黒地で頭部から尾部に向かって5本のすじ(縦帯)があり,尾が鮮やかな青色をしている.成長するにつれて縦帯や尾の青色は失われていく.
  • 繁殖期のオスには,顎(あご)や喉にオレンジ色の婚姻色が現れる.
  • 昼行性で昆虫,クモ,ミミズなどを食べる.日中は日当たりの良い場所で日光浴をする.
  • いわゆる「トカゲの尻尾切り」(自切)を行い,捕食者から逃げる.
  • ニホントカゲとニホンカナヘビの見分け方

天然記念物・RDB

  • 広島県RDB(2011):準絶滅危惧 (NT)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • トカゲ

英名

  • Japanese five-lined skink

広島県方言

  • とかげ

ギャラリー

備考

文献(引用)

  • 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島.

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