「シュレーゲルアオガエル」の版間の差分

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[[ファイル:20160408シュレーゲルアオガエル体色変化_三原市沼田東町_池田作成_IMG_9061_9097.JPG|200px|thumb|right|シュレーゲルアオガエルの同一個体の体色変化.夜間に捕獲した際体色が暗かったものが(写真左)明るい場所に1日置いておくと明るくなった(写真右).(撮影: 池田誠慈, 左はApr. 7, 2016. 右はApr. 8, 2016)]]
 
[[ファイル:20160408シュレーゲルアオガエル体色変化_三原市沼田東町_池田作成_IMG_9061_9097.JPG|200px|thumb|right|シュレーゲルアオガエルの同一個体の体色変化.夜間に捕獲した際体色が暗かったものが(写真左)明るい場所に1日置いておくと明るくなった(写真右).(撮影: 池田誠慈, 左はApr. 7, 2016. 右はApr. 8, 2016)]]
  
= シュレーゲルアオガエル ''Rhacophorus schlegelii'' =
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=シュレーゲルアオガエル ''Rhacophorus schlegelii''=
== 分類 ==
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脊索動物門 Chordata  
 
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> シュレーゲルアオガエル ''Rhacophorus schlegelii''
 
> シュレーゲルアオガエル ''Rhacophorus schlegelii''
  
== 解説 ==
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==解説==
* 本州・四国・九州・五島列島に分布する日本固有種.佐渡・対馬には分布しない.
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*本州・四国・九州・五島列島に分布する日本固有種.佐渡・対馬には分布しない.
* 広島県内全域に広く分布.特に水田や里山とゆかりが深い.
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*広島県内全域に広く分布.特に水田や里山とゆかりが深い.
* 宮島島内の低地~山に分布.
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*宮島島内の低地~山に分布.
* 繁殖期は4~6月頃.湿地を始め小さな谷・平地の水たまりの周辺の土中にクリーム状の泡に包まれた卵塊を産卵する.
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*繁殖期は4~6月頃.湿地を始め小さな谷・平地の水たまりの周辺の土中にクリーム状の泡に包まれた卵塊を産卵する.
* 繁殖期には「リリリリ……」という鳴き声を聞くことができる.
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*繁殖期には「リリリリ……」という鳴き声を聞くことができる.
* 繁殖期のオスはのどが黒色素に覆われる.オスはメスに比べて小型である.
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*繁殖期のオスはのどが黒色素に覆われる.オスはメスに比べて小型である.
* 近縁種の[[モリアオガエル]]とは,大きさが小型であることや虹彩の色が黄色であることなどで識別できる.また[[ニホンアマガエル]]と間違われるが,[[ニホンアマガエル]]より大型になることや,鼻孔(びこう)から目,鼓膜(こまく)にかけての褐色の線がないことなどで識別できる.
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*近縁種の[[モリアオガエル]]とは,大きさが小型であることや虹彩の色が黄色であることなどで識別できる.また[[ニホンアマガエル]]と間違われるが,[[ニホンアマガエル]]より大型になることや,鼻孔(びこう)から目,鼓膜(こまく)にかけての褐色の線がないことなどで識別できる.
* 非繁殖期は森林の樹上で生活していると思われ,発見は難しい.
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*非繁殖期は森林の樹上で生活していると思われ,発見は難しい.
* 学名の''Rhacophorus schlegelii''は,オランダのライデン王立自然史博物館館長だったヘルマン・シュレーゲル(Hermann Schlegel)に由来.
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*種小名の''schlegelii''は,オランダのライデン王立自然史博物館館長だったヘルマン・シュレーゲル(Hermann Schlegel)に由来.
  
== 天然記念物・RDB ==
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==天然記念物・RDB==
* なし
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*なし
  
== 慣用名・英名・広島県方言 ==
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==慣用名・英名・広島県方言==
=== 慣用名 ===
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=== 英名 ===
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* Schlegel's green tree frog
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*Schlegel's green tree frog
  
=== 広島県方言 ===
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===広島県方言===
 
* なし([[ニホンアマガエル]]や[[モリアオガエル]]と区別されていない)
 
* なし([[ニホンアマガエル]]や[[モリアオガエル]]と区別されていない)
  
== 備考 ==
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==備考==
* [[広島県のカエル]]
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*[[広島県のカエル]]
* [[宮島のカエル|宮島に生息するカエル]]
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*[[宮島のカエル|宮島に生息するカエル]]
 
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*[[シュレーゲルアオガエル_東広島キャンパス|シュレーゲルアオガエル]]
== 参考文献 ==
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==参考文献==
* 比婆科学教育振興会(編).  1996.  広島県の両生・爬虫類.  168 pp.  中国新聞社, 広島.
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*比婆科学教育振興会(編).  1996.  広島県の両生・爬虫類.  168 pp.  中国新聞社, 広島.
* 前田憲男・松井正文.  1999.  改訂版 日本カエル図鑑.  233 pp.  文一総合出版, 東京.
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*前田憲男・松井正文.  1999.  改訂版 日本カエル図鑑.  233 pp.  文一総合出版, 東京.
* 松井正文・関 慎太郎.  2008.  カエル・サンショウウオ・イモリのオタマジャクシハンドブック.  79 pp.  文一総合出版, 東京.
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*松井正文・関 慎太郎.  2008.  カエル・サンショウウオ・イモリのオタマジャクシハンドブック.  79 pp.  文一総合出版, 東京.
* 大河内 勇.  1979.  シュレーゲルアオガエル.  千石正一(編), 原色両生・爬虫類, pp. 172-173.  家の光協会, 東京.
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*大河内 勇.  1979.  シュレーゲルアオガエル.  千石正一(編), 原色両生・爬虫類, pp. 172-173.  家の光協会, 東京.
  
 
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2016年5月16日 (月) 19:28時点における版

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シュレーゲルアオガエル成体.虹彩は黄色で,鼻孔から眼,鼓膜にかけて褐色の線が入らない.オスはメスに比べて吻端が尖る.(広島県廿日市市宮島町; 撮影: 田守泰裕, May 5, 2015)
シュレーゲルアオガエル成体(オス).鳴のうはひとつ.体色が暗く変化している.(広島県三原市沼田東町; 撮影: 池田誠慈, Apr. 7, 2016)
シュレーゲルアオガエル(オス)の背面.体色変化しても背面に斑紋は出ない.(三原市沼田東町; 撮影: 池田誠慈, Apr. 4, 2015)
シュレーゲルアオガエル(オス)の腹面.腹面は白い.繁殖期のオスのあごは薄墨色.(三原市沼田東町; 撮影: 池田誠慈, Apr. 7, 2015)
シュレーゲルアオガエル(オス)は前肢第1指の基部に黄白色の婚姻瘤(こんいんりゅう)(白矢印)をもつ.(広島県三原市沼田東町; 撮影: 池田誠慈, Apr. 8, 2016)
シュレーゲルアオガエル(オス)の腿の後面.斑紋は入らない.(三原市沼田東町; 撮影: 池田誠慈, Apr. 7, 2015)
シュレーゲルアオガエルの卵塊(黒矢印).水辺の土の中に産みつける.モリアオガエルのものより小さい.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, May 13, 2016)
産みたてのシュレーゲルアオガエルの卵塊.クリーム色の卵が白い泡に包まれている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, May 13, 2016)
シュレーゲルアオガエルの卵.直径は約2.5 mmで,黒色素をもたずクリーム色をしている.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, May 13, 2016)
シュレーゲルアオガエルの同一個体の体色変化.夜間に捕獲した際体色が暗かったものが(写真左)明るい場所に1日置いておくと明るくなった(写真右).(撮影: 池田誠慈, 左はApr. 7, 2016. 右はApr. 8, 2016)

シュレーゲルアオガエル Rhacophorus schlegelii

分類

脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 両生綱 Amphibia > 無尾目 Anura > アオガエル科 Rhacophoridae > アオガエル属 Rhacophorus > シュレーゲルアオガエル Rhacophorus schlegelii

解説

  • 本州・四国・九州・五島列島に分布する日本固有種.佐渡・対馬には分布しない.
  • 広島県内全域に広く分布.特に水田や里山とゆかりが深い.
  • 宮島島内の低地~山に分布.
  • 繁殖期は4~6月頃.湿地を始め小さな谷・平地の水たまりの周辺の土中にクリーム状の泡に包まれた卵塊を産卵する.
  • 繁殖期には「リリリリ……」という鳴き声を聞くことができる.
  • 繁殖期のオスはのどが黒色素に覆われる.オスはメスに比べて小型である.
  • 近縁種のモリアオガエルとは,大きさが小型であることや虹彩の色が黄色であることなどで識別できる.またニホンアマガエルと間違われるが,ニホンアマガエルより大型になることや,鼻孔(びこう)から目,鼓膜(こまく)にかけての褐色の線がないことなどで識別できる.
  • 非繁殖期は森林の樹上で生活していると思われ,発見は難しい.
  • 種小名のschlegeliiは,オランダのライデン王立自然史博物館館長だったヘルマン・シュレーゲル(Hermann Schlegel)に由来.

天然記念物・RDB

  • なし

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

  • Schlegel's green tree frog

広島県方言

備考

参考文献

  • 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島.
  • 前田憲男・松井正文. 1999. 改訂版 日本カエル図鑑. 233 pp. 文一総合出版, 東京.
  • 松井正文・関 慎太郎. 2008. カエル・サンショウウオ・イモリのオタマジャクシハンドブック. 79 pp. 文一総合出版, 東京.
  • 大河内 勇. 1979. シュレーゲルアオガエル. 千石正一(編), 原色両生・爬虫類, pp. 172-173. 家の光協会, 東京.

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