「カスミサンショウウオ種群」の版間の差分

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2015年7月14日 (火) 12:26時点における版

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カスミサンショウウオ(高地型).側面と腹面に地衣状斑紋がある.尾は棒状.(広島県北部; 撮影: 池田誠慈, May 31, 2015)
カスミサンショウウオの幼生(広島県北部; 撮影: 池田誠慈, Jun. 30, 2015)

カスミサンショウウオ Hynobius nebulosus

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 両生綱 Amphibia > 有尾目 Caudata > サンショウウオ科 Hynobiidae > サンショウウオ属 Hynobius > カスミサンショウウオ Hynobius nebulosus

解説

  • 本州(愛知県以西)・四国・九州・壱岐島に分布する日本固有種.
  • 広島県では,県南部から中国山地にかけて生息.
  • 成体の模様,後肢の趾(あしゆび)の数,尾の上下に黄色い筋があるか,卵のうの形状と卵の数,繁殖期の違いなど,非常に変異に富んだものが含まれている.
  • 中国山地脊梁部に分布する高地型と県南部の低地型と2つの型が報告されたが(比婆科学教育振興会,1996;宇都宮・宇都宮,1998),上記のような特徴からいくつかの地方型にする考えもある(大川ほか,2005:大川ほか,2009).
  • 繁殖期以外に成体を観察するのは困難.繁殖期は地方型によるが,県内に限れば,高地型が4月中旬~5月上旬,それ以外は3月頃がピーク.湧水や湿地で産卵が行われる.
  • ふ化した幼生の大部分は秋までに変態するが,一部越冬して翌年変態する.

天然記念物・RDB

  • 環境省RDBカテゴリ:絶滅危惧II類 (VU)
  • 広島県RDBカテゴリ(2011):絶滅危惧II類 (VU)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

  • clouded salamander

広島県方言

  • なし(ブチサンショウウオの幼生地方名「かく」と混用)

備考

文献(引用)

  • 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島. ISBN 978-4885172298.
  • Okawa, H. and Utunomiya, T. 1989. Hunobius nebulosus from Hiroshima Prefecture. Current Herpetology in East Asia. 142-146.
  • 大川博志・宇都宮妙子・宇都宮泰明・内藤順一. 1990. 広島県のカスミサンショウウオ. 比婆科学 146: 49-53.
  • 大川博志・宇都宮妙子・宇都宮泰明・内藤順一. 1998. 広島県のカスミサンショウウオ(2). 比婆科学 188: 13-18.
  • 大川博志・宇都宮妙子・奥野隆史. 1999. 後肢趾が4本のカスミサンショウウオの集団について. 比婆科学 192: 47-52.
  • 大川博志・奥野隆史・宇都宮妙子. 2005. 阿武・津和野地方および山口市に分布するカスミサンショウウオの一集団. 両生類誌 14: 11-14.
  • 大川博志・奥野隆史・宇都宮妙子. 2009. 西日本のカスミサンショウウオの後肢趾の変異. 爬虫両棲類学会報 2009(1): 12-18.
  • 佐藤井岐雄. 1943. 日本産有尾類総説. 536 pp. 日本出版社, 大阪.
  • 佐藤月二・水岡繁登. 1959. 三段峡・八幡湿原の両生類. 総合学術調査研究報告: 314-324.
  • 千石正一(編). 原色両生・爬虫類. 206 pp. 家の光協会, 東京.
  • 内藤順一・田村龍弘. 1996. 広島県芸北町の両生類. 高原の自然史 pp. 247-279. 芸北町教育委員会.
  • 中村健児・上野俊一. 1963. 原色日本両生爬虫類図鑑. 214 pp. 保育社, 大阪.
  • 宇都宮妙子・宇都宮泰明・大川博志・内藤順一. 1996. 広島県灰塚ダム周辺地域の両生類. 灰塚の自然. 177-215. 建設省.
  • 宇都宮妙子・宇都宮泰明. 1998. 広島県高野町の両棲類. 広島県高野町の自然誌. pp. 265-299. 比婆科学教育振興会.

更新履歴

  • 2015.07.01 ページ作成.
  • 2015.07.06 「天然記念物・RDB」と「慣用名・英名・広島県方言」のカテゴリ追加.
  • 2015.07.14 解説を追加.

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