オオイワカガミ

提供: 広島大学デジタル博物館
ナビゲーションに移動検索に移動
The printable version is no longer supported and may have rendering errors. Please update your browser bookmarks and please use the default browser print function instead.

広島大学 > デジタル自然史博物館 > 植物 > 郷土の植物 > 維管束植物 > オオイワカガミ | 広島県の植物図鑑 / 和名順

オオイワカガミ(果)(広島県山県郡北広島町 寒曳山; 撮影: 垰田 宏, July 18, 2010)

オオイワカガミ Schizocodon soldanelloides (Sieb. & Zucc.) Makino var. magnus (Makino) Hara

シノニム

その他

  • Schizocodon soldanelloides (Sieb. et Zucc.) Makino var. magnus (Makino) Hara(広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997で採用.)

分類

種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > イワウメ科 Diapensiaceae > イワカガミ属 Schizocodon

解説

  • 広島市付近では本種が低い海抜に生育しており,注目に値いする.
  • 広島市三滝では海抜140mに,広島市佐伯区では300m,廿日市市では120mに生育している.
  • 廿日市市の生育地は工業団地の造成に伴い,近くに移植された.その他の生育地は,海抜500~1200mの範囲で,ツガ林やウラジロガシ林下の岩峰や岩尾根,あるいはアカマツ林,クリ-コナラ林,ミズナラ林,ブナ林などの林床に群生している.
  • 生育地の地質は花崗岩あるいは流紋岩などの酸性火成岩類の場合が多く,古生層や石灰岩地帯には見られない.
  • 宮島は,地質・地形・植生から見て,本種の生育の適地であるが,まだ見つかっていない.稀にシロナバナオオイワカガミ(f. niveus Hara)がある(関ほか 1994).

花期

分布・産地・天然記念物

分布

産地

天然記念物

標本

  • 大竹市三倉岳(yy-2618),戸河内町坂根(yy-10506),芸北町一兵山家山(mt-11086),千代田町猿喰山(mt-17052),三段峡(yy-11678),筒賀村天上山(yy-8683),豊平町竜頭山(yy-6526),大朝町松崎(yy-13460),佐伯町権現山(mt-10636),廿日市市烏帽子岩(mt-12174),広島市三滝(ts-811129),猿政山(mt-12881),高野町木地山川(yy-12760),湯来町東郷山(yy-2459),比和町福田頭(yy-14584),高野町神之瀬湖岸(km-7579),神之瀬峡(tk-269)
  • シロバナオオイワカガミ:廿日市市烏帽子岩(yw-7816)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

広島県方言

備考

  • 環境庁コード: 40080

文献(出典)

  • 堀川ほか(1959),広島県民の森(1972),広島市教育委員会(1988),吉野(1989),関ほか(1994),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)

引用文献

  • 関 太郎・渡辺泰邦・魚坂 寛. 1994. 廿日市市の種子植物. 廿日市市教育委員会編, 廿日市市の生物, pp. 15-70. 廿日市市教育委員会, 広島.

広島大学 / デジタル自然史博物館 / 植物 / 郷土の植物 / 維管束植物 | 広島県の植物図鑑 / 和名順 にもどる