オオイヌノフグリ

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オオイヌノフグリ(広島県東広島市 東広島キャンパス; 撮影: 池田誠慈, Feb. 17, 2017)

目次

オオイヌノフグリ Veronica persica Poiret

シノニム

その他

分類

種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > オオバコ科 Plantaginaceae (APG分類体系)ゴマノハグサ科 Bignoniaceae) > クワガタソウ属 Veronica

解説

  • オオイヌノフグリVeronica persicaはゴマノハグサ科の越年生草本.
  • 比較的日当たりの良い平地の野原や道ばた,田畑で見られる越年生(2年生)の草本で,草丈5-40 cm程度になる.
  • 植物体全体に荒い毛がある.葉は茎の下部から上部にかけて,対生から次第に互生に変化する.
  • 秋に芽生え,越年して早春から紫青色の花を咲かせる.
  • 花は直径が約10 mm程度で,4枚の花弁をもち,やや瑠璃色を帯びた青紫色.
  • 花は天気の良い日の朝開花するが,夕方になると閉じる.天気が悪い日も閉じている.雄しべは2本.
  • 花が大きく,蜜をだし,紫外線を反射し,虫が訪れていることから虫媒花であると考えられるが,例年同じ場所で見られることや,果実が必ず対に成熟すること,花が終わる前雄しべが雌しべに接することなどから考えると,かなりの割合で自家受粉を行っている可能性がある.

花期

  • 春(2-5月).
  • 広島県南部の早いところでは2月に開花が始まる.

分布・産地・天然記念物

分布

  • 春になると普通に見られる代表的な植物であるが,19世紀の終わりころ関東に帰化した記録があり,現在では全国で見られる.
  • ヨーロッパを中心としたユーラシア大陸原産であるが,日本を含む東アジアや北米に広く帰化している.
  • 類似種のコゴメイヌノフグリは広島県からの報告はないが,関東や近畿地方ではみられる.

産地

天然記念物

標本

  • 廿日市市河末(mt-12523),広島市桐原(yw-1663),府中町上岡田(yw-2017),熊野町下深原(mt-13756),黒瀬町国近(km-3927),呉市塩焼(mt-8595),倉橋島(km-5705),向島(yk-5863),河内町入野(sf-6144),本郷町広島空港(yk-6558),大和町蔵宗(sf-6248),三原市沼田西(yk-6745),御調町小猿(yk-7025),世羅町安田(yk-7179),三良坂町小塩野(yw-5680),吉舎町知和(ts-14874),沼隈町臼木山(sf-5703),尾道市高頭(yk-5733),因島(yk-5829),府中市石垣(yk-6192),油木町下谷(sf-6281),福山市竜頭峡(sf-6327),神石郡三和町さんわの森(sf-7369),口和町常定(hn-432)
  • 廿日市市宮島(S.Mukai s.n. in hb. HIRO-MY 29332, det. by K.Takeuchi, ver. by H.Tsubota; K.Takeuchi et al. s.n. in hb. HIRO-MY 25319, det. by K.Takeuchi & S.Wakaki, ver. H.Tsubota)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • オオイヌノキンタマ
  • 和名は近縁種のイヌノフグリに類似しているが大型であることから.イヌノフグリの和名は,果実が成熟すると丸くなり,2つ並ぶことから,犬の陰嚢の形態に似ていることから.ふぐりとは陰嚢の古語.

英名

広島県方言

備考

  • 環境庁コード: 51420
  • 帰化(北半球に広く帰化)

文献


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