はじめに 宮島の野鳥

提供: 広島大学デジタル博物館
2015年3月18日 (水) 22:49時点におけるIkeda (トーク | 投稿記録)による版 (→‎謝辞)
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はじめに

野鳥と人間との接し方

 宮島には,季節ごとに様々な野鳥見ることができます.特に宮島の新緑の中を弥山に向かって歩くと澄み切った空気と鳥の鳴き声に皆さんは,安らぎと安堵感をもたらしてくれることと思います.  このような気持ちを未来永劫にするためには,皆さんの野鳥に対する暖かい気持ちと優しさが大切かと思われます.野鳥と人間が共存できる美しい自然を守るためにも是非とも野鳥の気持ちになって見守っていただければと思っております.

心得およびマナー

 野山に行ったときに野鳥が居るところででは叫んだり,大きい声を出したりしないこと.鳥は鳴き声にも様々な意味を持っておりその時の鳥の気持ちを理解してもらえればと思います.

  • さえずり……比較的気分がいい時であり,地域なわばり宣言的鳴き方とか,オスとメスがお互い繁殖期に呼びあって番(つがい)をつくるときに鳴く,その他自分の巣と番(つがい)メスを守るためといった鳴き方と色々.
  • 地鳴き……鳥独特の鳴き方があり,それぞれ違った意味をもち合図に相当するものであったり,互いの位置確認とか警戒したときとかに色々と鳴いたりする.
  • 警戒音……鳥みずから危険を感じ鳴くこともある.特に人間が近づきすぎたり,巣の近くに寄ったりすると鳥は恐れる.非常に警戒的鳴き方をする.このようにならないよう充分気を付けてください.

バードウオッチングをする皆さんへ

 野鳥の近くまで行って写真を撮ったり双眼鏡を覗いたりすると鳥は警戒し酷いときには自分の巣を犠牲にすることさえあることをご理解していただきたい.野鳥は,カメラのファインダーを向けられるだけでも警戒するのでなるだけ気付かれない距離を置き観察してください。

謝辞

 今回、宮島の野鳥博物館を作成するにあたり、資料提供及びご協力下さった方は下記の通りです。なお、写真及び文章等の無断転用等は(許可を受けたものを除き)禁止致します。

資料提供・協力者:熊谷美登 氏
写真:熊谷美登,豊原 源太郎 氏


広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所
デジタル自然史博物館 宮島担当
向井 誠二