「広島県のサンショウウオ・イモリ」の版間の差分
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2019年3月5日 (火) 20:24時点における版
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広島県のサンショウウオ・イモリ
広島県では,少なくとも3科4属6種のサンショウウオ・イモリの仲間(有尾類)の生息が確認されている.
オオサンショウウオ科 Cryptobranchidae
オオサンショウウオ属 Andrias
サンショウウオ科 Hynobiidae
サンショウウオ属 Hynobius
ハコネサンショウウオ属 Onychodactylus
イモリ科 Salamandridae
イモリ属 Cynops
解説
標準和名及び学名は基本的に日本爬虫両生類学会ホームページ(http://zoo.zool.kyoto-u.ac.jp/herp/wamei.html)に従ったが,最新の知見も取り入れた.
備考
カスミサンショウウオについて
- Matsui et al.(2019)により,カスミサンショウウオは9種に再分類された.ここではそれらをまとめて「カスミサンショウウオ種群」と呼ぶことにする.真のカスミサンショウウオHynobius nebulosusのタイプ産地が長崎県で,九州に分布する種であったため,広島県には真の「カスミサンショウウオ」と呼べるものはいなくなったことになる.広島県からはアキサンショウウオとセトウチサンショウウオ,イワミサンショウウオ,ヒバサンショウウオの4種が分布していることになっている.このうちヒバサンショウウオはカスミサンショウウオ高地型と呼ばれていたものに相当する.
ブチサンショウウオについて
- Tominaga et al.(2019)により,既存の「ブチサンショウウオ」は3種に再分類された.九州北西部に分布する真の「ブチサンショウウオHynobius naevius」,九州北東部の筑紫地方の「チクシブチサンショウウオ」,中国地方に分布する「チュウゴクブチサンショウウオ」の3種である.広島県に分布するものはすべて「チュウゴクブチサンショウウオ」にあたる.
ハコネサンショウウオについて
- 広島県内でのシコクハコネサンショウウオ Onychodactylus kinneburi の詳細が分かっていないため,ハコネサンショウウオ Onychodactylus japonicus のページに解説を掲載し,広島県内でのサンショウウオ・イモリの仲間(有尾類)の種数に計上していない.
- かといって,広島県内のシコクハコネサンショウウオと思わしき個体・個体群が環境省・広島県RDBなどの保護対象から外れているわけではなく,広島県内でのハコネサンショウウオ属(Genus Onychodactylus)のサンショウウオ全体が環境省・広島県RDB対象となっていると思っていただきたい.
関連ページ
- 広島県の動物図鑑
- 宮島の動物
- 竹原市の動物
参考文献
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