コタヌキモ

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Utricularia intermediaから転送)
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コタヌキモ Utricularia intermedia Heyne

シノニム

その他

分類

維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > キク上目 Asteranae > シソ目 Lamiales > タヌキモ科 Lentibulariaceae > タヌキモ属 Utricularia

旧分類

種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > タヌキモ科 Lentibulariaceae > タヌキモ属 Utricularia

解説

  • 食虫植物の1種. 捕虫嚢は特別の枝状の地下葉につき,地上葉は水面すれすれに浮いた状態である
  • ため池のような水深のある場所でも見られるが, ミミカキグサ類と同様の湿地に這う様に生育するものが多い.
  • タヌキモ類の中では最も花期が早く初春によく見られる.
  • 本種の生育する湿原には,貴重な種が多く,湿原全体の保護が望まれる.

花期

分布・産地・天然記念物

分布

  • 広島県では,吉備高原面に稀に分布し,湿原の水たまりに生育し,しばしばコアナミズゴケと混生している.
  • 北半球に広く分布する北方系の種で,これまで本州では三重県以北に知られていたが,内山(1987)によって広島県から確認された.その後,吉備高原面に点在することが判明した.

産地

天然記念物

  • 広島県RDBカテゴリ(2003):準絶滅危惧(NT)
  • 広島県RDBカテゴリ(2011):準絶滅危惧(NT)
  • 広島県RDBカテゴリ(2021):準絶滅危惧(NT)

標本

  • 大和町(ts-880623),甲山町(ts-950926),世羅町(ms-950927)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

広島県方言

備考

  • 環境庁コード: 52200
  • 県RDB

関連ページ

文献(出典)

文献(出典)

  • 内山 寛.1987. 広島県のノタヌキモの産地.水草研究会会報 27: 20.

参考文献

  • 大滝 末男. 1980. 日本水生植物図鑑. 318 pp. 北隆館, 東京.
  • 下田 路子. 1987. 西条盆地(広島県)の溜池の水草. 水草研会報 29: 5-7.
  • 土居寛文. 2014. ネペンテスとその仲間たち食虫植物ハンドブック. 128 pp. 双葉社, 東京.
  • 長谷部 光泰. 2023. 食虫植物-多様性と進化-. 352 pp. 裳華房, 東京.
  • 福島健児. 2022. 食虫植物-進化の迷宮をゆく. 174 pp. 岩波書店, 東京.
  • 星野映里. 2008. 大好き食虫植物 育て方・楽しみ方. 143 pp. 水曜社, 東京.
  • 鈴木廣司. 2021. 食虫植物 不思議な生態と品種の美しさ栽培の基本がわかる入門ガイド. 127 pp. 笠倉出版, 東京
  • 田辺直樹. 2010. 食虫植物の世界 420種 魅力のすべてと栽培完全ガイド. 160 pp. エムピージェー, 神奈川.
  • 田辺直樹. 2020. 育て方がよくわかる世界の食虫植物図鑑. 127 pp. 日本文芸社, 東京.
  • 吉田 彰. 1997. 世界の食虫植物とふしぎ植物 図鑑と育て方. 207 pp. 成美堂出版, 東京.

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