ユリカモメ 宮島

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ユリカモメ(廿日市市宮島町; 撮影: 熊谷美登)

ユリカモメ Larus ridibundus

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 鳥綱 Aves > チドリ目 Charadriiformes > カモメ科 Laridae > カモメ属 Larus > ユリカモメ Larus ridibundus

解説

  • カモメの仲間では最も普通な種で小さい部類に入り,体の大きさは約40cmくらい.くちばしと足が赤い色をしており,名前の通り,しなやかな体形をしたかわいい水辺の鳥である.
  • 夏の間は,シベリア東北部やカムチャッカなどで子どもを育て,秋になると幼鳥と共に冬を過ごしに日本の各地にやってくることが一般に知られている.
  • 宮島の周辺にも8月下旬には島全域の海上で見られ始め,特にカキ殻捨て場の杉の浦,包ヶ浦,鷹巣浦では数百羽の群れが見られる.
  • 春になると変化がおき,冬の羽から夏の羽に衣がえをする.首の上の部分から顔や頭に当たる部分が黒褐色に変わり,赤かったくちばしと足の色も黒ずんできて,全体的に精かんな風ぼうになる.4月の終わりから5月の中頃には北の国へ旅立っていく.
  • ユリカモメは古歌などで「都鳥」と呼ばれ,万葉の歌人たちにも親しまれてきた一種でもある.

(資料提供: 藤山尚志(厳島の鳥を知る会)/写真撮影: 熊谷美登(厳島の鳥を知る会))

(1984年6月の広報みやじまに掲載されたものを一部改編)

備考

参考文献

  • 宮島町教育委員会(編). 1999. 宮島の野鳥. 176 pp. 宮島町, 宮島町.
  • 日本鳥学会(編). 2012. 日本鳥類目録改訂第7版. xx + 438 pp. 日本鳥学会, 三田.

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