スギ

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スギ(雄花)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Feb. 22, 2019)

目次

スギ Cryptomeria japonica (L.fil.) D.Don

シノニム

その他

  • Cryptomeria japonica (Linn.fil.) D.Don(広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会 1997で採用.)

分類

種子植物門 Spermatophyta > 裸子植物亜門 Gymnospermae > スギ科 Taxodiaceae > スギ属 Cryptomeria

解説

中国山地のブナ林に自生が点在する.湯来町東郷山の北斜面,恵下谷山国有林には「四本杉」と名づけられた大木があり,本来の自生と思われる.県内に広く植林され,社叢にしばしば大木がある.真の自生は少なく,下記の標本もほとんどは植林か逸出であろう.県天「梶ノ木の大スギ」(戸河内町),県天「熊野神社の大スギ」(豊平町志路原),県天「蘇羅彦神社のスギ」(庄原市本村町),県天「熊野神社の老杉」(西城町熊野),府中市天「諸毛八幡神社の大スギ」,佐伯町天「まさき峠の六本スギ」,吉田町天「吉田清神社のスギ」,豊栄町天「畝山神社のスギ」,大和町天「和木八幡神社のスギ」,芸北町天「スギ(通称固完杉)」,双三郡三和町天「想田の大杉」,三良坂町天「長田のスギ」;「灰塚宗像神社のスギ」,総領町天「大屋須賀神社のスギ」;「木屋艮神社のスギ」,上下町天「矢野のスギ」,神石郡三和町天「時安深草天神社のスギ],油木町天「小野八幡の大スギ」,西城町天「天戸神社の大スギ」,東城町天「受原八幡神社のスギ」.

  • 日本固有種.
  • 植林でよく利用される.
  • 本種の花粉が飛散することで起こるものとしてスギ花粉症が知られる.
  • 本来の自然林では,卓越木として生育していたという説もある.
  • ヒノキよりもスギは湿った土壌を好む.そのため,植林する場合,谷筋にスギを,尾根筋にヒノキを植林することが多い.
  • 一般に,厳密な区別は困難な場合があるが,葉が開き気味につき,太平洋側に分布するものをオモテスギ,葉が短く内曲気味に付き,日本海側に分布するものをウラスギと呼ぶ.ウラスギは匍匐した枝から発根し,伏条更新を行う性質がある.多雪環境への適応形態のひとつと考えられる.遠山(1960)などに詳しい.

花期

分布・産地・天然記念物

分布

産地

天然記念物

標本

  • 広島市亀埼(nw-1356),海田町日浦山(yw-5891),吉和村中津谷(yw-4505),東郷山(hbg-9745,四本杉),倉橋島(mt-11021),野呂山(mt-11781),極楽寺山(mt-10413),三良坂町小塩野(yw-6292),総領町御調谷(yw-7292),大和町下徳良(sf-2374),沼隈町横倉(sf-3483),三原市鉢ヶ峰(sf-4146),口和町宮内(hn-989),神之瀬峡(mt-17348),甲奴町宇賀(ns-2147),世羅町戸張(ns-1698),因島(yk-6007),尾道市浄土寺山(yk-6047),河内町(yk-6669),府中市石垣(sf-7113),阿多田島(mt-17156),東城町森(hn-1244),世羅町新山(yk-7231),御調町諸原(yk-7694),上蒲刈島(mt-16001),神石郡三和町時安(sf-885),甲山町男鹿山(mt-16593),豊松村有木(sf-1520),比和町釜峯山(kk-2739),上下町岳山(yk-8486),久井町吉田(sf-8738),福山市大谷池(sf-9427),君田村中野原(tk-868),新市町宮内(yk-9853)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • ヨシノスギ

英名

広島県方言

備考

  • 環境庁コード: 9140
  • 自生・植林・植栽

文献(出典)

  • 堀川・佐々木(1959a),土井(1983),鈴木(1989),鈴木(1991),広島大学理学部附属宮島自然植物実験所・比婆科学教育振興会(1997)

引用文献