ニホンヒキガエル

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ニホンヒキガエル(オス)(広島県山県郡安芸太田町; 撮影: 池田誠慈, Aug. 21, 2015)
ニホンヒキガエル(オス)の頭部側面.鼓膜は小さく,眼と鼓膜の間の距離は鼓膜の直径とほぼ同じ(白両矢印).耳腺(白矢印)や背中の毒腺からブフォトキシン(いわゆるガマ毒)を出す.(広島県山県郡安芸太田町; 撮影: 池田誠慈, Aug. 21, 2015)
ニホンヒキガエル(オス).オスの前腕はメスに比べ頑強で太い.オスの吻端は突出することが多い.雌雄ともに鳴のうと鳴のう孔をもたない.(広島県山県郡安芸太田町; 撮影: 池田誠慈, Aug. 21, 2015)
ニホンヒキガエルのオスは前肢第1指と第2指,しばしば第3指に黒色の顆粒からなる婚姻瘤(白矢印)をもつ.(広島県山県郡安芸太田町; 撮影: 池田誠慈, Aug. 21, 2015)
ニホンヒキガエル(オス)の腹面.白地にだんだらの黒色斑紋があるが,変異に富む.(広島県山県郡安芸太田町; 撮影: 池田誠慈, Aug. 21, 2015)
ニホンヒキガエルの抱接.多数の個体が集まって産卵する様子は「蛙合戦(かわずがっせん)」と呼ばれてきた.(広島県東広島市鏡山; 撮影: 神林千晶, Jan. 30, 2017)
ニホンヒキガエルの幼生(オタマジャクシ).群れになって水中を漂うように泳ぐ.(広島県世羅郡世羅町; 撮影: 池田誠慈, Apr. 12, 2015)
ニホンヒキガエルの幼生(オタマジャクシ)の背面.全体が黒色.(広島県世羅郡世羅町; 撮影: 池田誠慈, Apr. 11, 2016)
ニホンヒキガエルの幼生(オタマジャクシ)の側面.全体が黒色.(広島県世羅郡世羅町; 撮影: 池田誠慈, Apr. 11, 2016)
ニホンヒキガエルの幼生(オタマジャクシ)の腹面.腹面も黒いことで他種と区別できる.内臓はかすかに透けて見える程度.(広島県世羅郡世羅町; 撮影: 池田誠慈, Apr. 11, 2016)
ニホンヒキガエルの卵塊.ひも状の卵塊の中に多数の卵が見える.(広島県東広島市; 撮影: 池田誠慈, Mar. 1, 2019)
ニホンヒキガエル亜成体(広島県北部; 撮影: 池田誠慈, Jun. 12, 2016)
正面から見たニホンヒキガエル亜成体(広島県北部; 撮影: 池田誠慈, Jun. 12, 2016)

目次

ニホンヒキガエル Bufo japonicus japonicus

分類

脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 両生綱 Amphibia > 無尾目 Anura > ヒキガエル科 Bufonidae > ヒキガエル属 Bufo > ニホンヒキガエル(種)ニホンヒキガエル Bufo japonicus > ニホンヒキガエル(亜種) Bufo japonicus japonicus

解説

  • 鈴鹿山脈以西の近畿地方南部から山陽地方,四国,九州,屋久島に自然分布.日本固有亜種.
  • 広島県の山間部と一部の島嶼に分布.
  • 宮島島内にも生息するが,詳細は要調査.
  • 鼓膜は小さく,眼と鼓膜の間の距離は鼓膜の直径とほぼ同じ.
  • 耳腺や背中の毒腺からブフォトキシン(いわゆるガマ毒)を出す.
  • 飛び跳ねるのではなく,歩行して移動することが多い.
  • オスは前腕部がメスに比べ頑強で太く,吻端が突出することが多い.
  • 雌雄ともに鳴のうと鳴のう孔をもたない.
  • オスは脇を掴むと「クックック……」と鳴く.これは「リリースコール」と呼ばれ,繁殖期に他のオスに抱き付かれた時に「放せ」と言うように鳴くことから名付けられた.
  • 3~4月頃,池や湿地,山地の水たまりなどの止水域にひも状の卵のうを産む.
  • 卵は1週間程度でふ化し,真っ黒な幼生(オタマジャクシ)となる.5~6月頃には3.5 cm程度まで成長する.
  • 幼生は水底にとどまるのではなく,水面から水中の間を漂うように群れで泳ぐ.
  • 変態すると約1 cmの真っ黒な子ガエルになる.オスは2年,メスは3~4年で成熟する.
  • 繁殖期以外は水に入らず,陸上で生活する.
  • 広島県沿岸部の平地では開発に伴って生息地が激減し,山間部や一部の島嶼部に遺っているのみである.

天然記念物・RDB

  • 環境省RDBカテゴリ:絶滅危惧II類 (VU)
  • 広島県RDBカテゴリ(2011):絶滅危惧II類 (VU)
  • 「広島市の生物」(広島版レッドデータブック):広島市の絶滅のおそれのあるもの・準絶滅危惧

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

  • Japanese common toad

広島県方言

  • がま
  • がまがえる
  • ひき
  • どんびき
  • ひこはち

備考

参考文献

  • 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島.
  • 前田憲男・松井正文. 1999. 改訂版 日本カエル図鑑. 233 pp. 文一総合出版, 東京.
  • 松井正文. 1979. ニホンヒキガエル. 千石正一(編), 原色両生・爬虫類, p. 126. 家の光協会, 東京.

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