カジカガエル

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カジカガエルの成体(オス)(飼育個体; 撮影: 田守泰裕, Sep. 1, 2015)
カジカガエル成体(メス).灰褐色の地色に不規則な模様をもつ.指先に吸盤がある.メスの方が二回りほど大きい.(広島県広島市安佐北区; 撮影: 大川博志, Aug. 26, 1986)
カジカガエルの成体(広島県廿日市市佐伯町; 撮影: 田守泰裕, Jun. 26, 2015)
カジカガエルの抱接.上がオス,下がメス.(飼育個体; 撮影: 田守泰裕, Sep. 30, 2015)
カジカガエル幼生の側面.口器が大きく,体側に紅色の小斑点が現れる.虹彩に十字の影があるように見える.(広島県福山市山野町; 撮影: 大川博志, Aug. 5, 2008)
カジカガエルの幼生(オタマジャクシ)の腹面.口器が大きい.口や胸は吸盤の働きをして水の流れから身を守る.(広島県福山市山野町; 撮影: 大川博志, Aug. 5, 2008)

目次

カジカガエル Buergeria buergeri

分類

脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 両生綱 Amphibia > 無尾目 Anura > アオガエル科 Rhacophoridae > カジカガエル属 Buergeria > カジカガエル Buergeria buergeri

解説

  • 本州・四国・九州に分布.
  • 広島県では,河川の中流域の河川とその周辺の森林に分布している.
  • アオガエル科に属するが体色が緑色になることはなく,灰褐色の地色に不規則な模様をもち保護色となっているため,河原などでは人目に付きにくい.
  • アオガエル科に特徴的な指先の吸盤が見られる.
  • オスは声の美しさで知られ,初夏に河原の石の上で「フィーフィフィフィフィ」と良い声で鳴き,メスを呼ぶ.鳴のうはひとつ.
  • 成熟したメスはオスより二回り大きい.
  • メスは抱接したまま水の流れに入り,水流の緩やかな礫(れき)間や石の裏に卵塊を産み付ける.
  • 幼生(オタマジャクシ)は黒褐色で,地域によっては紅色の小斑点が体表全体に現れる.
  • 幼生の口や胸は吸盤の働きをし,水の流れの中で姿勢を保つのや石の表面に生えている藻類を食べるのに役立つ.
  • 漢字で「河鹿」と書き,哺乳類のシカ(牡鹿)の鳴き声に似ていることに由来する.
  • 美しい声を鑑賞するため,江戸時代には水盤で飼育されたという.

天然記念物・RDB

  • 広島県内では該当なし

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • カジカ

英名

  • kajika frog

広島県方言

  • かじか(河鹿)

備考


参考文献

  • 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島.
  • 前田憲男・松井正文. 1999. 改訂版 日本カエル図鑑. 233 pp. 文一総合出版, 東京.
  • 松井正文・関 慎太郎. 2008. カエル・サンショウウオ・イモリのオタマジャクシハンドブック. 79 pp. 文一総合出版, 東京.
  • 大河内 勇. 1979. カジカガエル. 千石正一(編), 原色両生・爬虫類, pp. 166-167. 家の光協会, 東京.

更新履歴

  • 2015.10.12 ページ作成.
  • 2016.01.28 解説追加.
  • 2016.06.14 写真追加.
  • 2016.12.31 写真追加.

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