植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter490

提供: 広島大学デジタル自然史博物館 植物
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ヒコビアミニレターNo.490(2018年12月5日)

 2018年11月18日の第614回植物観察会は廿日市市玖島の大峯山(標高1050 m)で行われた.南麓の登山口駐車場に9時30分集合,参加者40名.標高510 mからゆっくり登る.別荘地の中を通る道ぞいでは,タラノキシロモジヤマグワヌルデコナライヌザンショウミツバアケビアオツヅラフジサルトリイバラリョウブコシアブラビロードイチゴアオハダアカメガシワ等が色着き・散り始め,チュウゴクザサの葉に隈取り,常緑樹はイヌツゲヒサカキが目に付く.日なたにヤクシソウが花盛り,ウツギヤブムラサキに果実.標高600 m辺りから谷間のスギ植林,低木層はシロモジが優占,草本層はスズメウリクロタキカズラキバナアキギリチヂミザサシシガシラコガクウツギハナイカダスノキ等が疎らに生育.標高が700 mを越えると,斜面はヒノキ植林となり林床は無植生となる.ヒノキの葉の耐陰性が高く,密生したヒノキの葉層を通った光量は他の植物にとって少なすぎるためで,間伐によって林床に光を入れる必要がある.標高700 mを超えると自然林に入り,アカマツアベマキコナラウラジロガシハイノキコアジサイナワシログミアセビヤブツバキソヨゴネジキミヤマガマズミコバノミツバツツジが出現する.標高870 m付近の谷間に崩積地があり,チャルメルソウツルニガクサニワトコカナクギノキ等が生育,標高950 mを超えるとスギ植林,ヒノキ植林は無くなり,標高1050 mの山頂の大岩(斑れい岩)までの間にブナハリギリミズナラリョウブオオモミジタンナサワフタギウリハダカエデウラジロノキミズメホオノキネジキ等が見られた.この地域にはシロモジが多く,登山口から山頂部までごく普通に見られ,うす暗いスギ林内に浮かび上がる黄葉が印象的であった.

(H. Taoda 記)

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