植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter481

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ヒコビアミニレターNo.481(2018年3月19日)

 2018年3月18日のヒコビア観察会は,大竹市亀居公園と岩国市岩国城裏側で行われ,好天に恵まれて43名の参加者があった.大竹市小方の亀居城址は,よく整備されて亀居公園となって訪問者も多い.吉野由紀夫さんから,オオカグマの広島県における発見の歴史と分布についてパンフレットが配られ,説明があった.駐車場付近から,路傍にオオカグマが散見され,吉野さんによると,県内でもっとも個体数の多い場所とのこと.森林はかなり人為的影響があるものの,コジイの大木などが残存し,県内ではめずらしいシイモチ(雄株,つぼみ)やコバンモチなどがある.路傍には,春まだ早いので,常緑性のベニシダオオベニシダフモトシダコクランなどが目立つ.石垣にはトキワトラノオトラノオシダなどがあり,ヒジキゴケケギボウシゴケヒメミノゴケコモチイトゴケなどセン類,ウメノキゴケ科やゲジゲジゴケ属,ヘリトリゴケなど地衣類も多い.大竹市は大気汚染で悪名の高い町であるが,地衣類の多いことから,ここまでは汚染が及んでいないのであろう.頂上の芝生で昼食後,記念撮影をして下る.途中,ヒラドツツジの植え込みの下で,数株のマツバランを確認した.これは,本来の自生ではなく,栽培からの逸出か,ツツジの植え込みに混じって来たものであろう.午後は岩国市に移動し,横山の駐車場から城山の裏側へ回る.国有林でスギ・ヒノキの植林地であるが,保安林で施業が行われておらず,自然植生に近い.アオキが多く,オオキジノオキジノオシダハカタシダオニカナワラビイワガネソウイヌイワガネソウなどシダ植物が多い.稀なアマクサシダもあった.キチジョウソウが群生し,広島県では東部に稀に見られるハナウドが新葉を展開している.途中の小さな谷にキミズヌリトラノオがあった.広島県には少ないアリドウシが群生しているところもあった.大型のササがあり,ナガトザサではないかと思われる.錦川の堤防に白花のタンポポが多く,葉があまり立たず,頭状花の中央で黄色味が強いので,キビシロタンポポかと思われたが,総苞外片に著しい角状突起があるので,シロバナタンポポと思われる.堤防で,垰田さんが帰化植物のオオツメクサを見つけた.

(T. Seki 記)

追記:饒津神社境内に落ちていた種子をニワウルシと言いましたが,センダンの種子でした.訂正し,お詫びします.


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