植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter454

提供: 広島大学デジタル自然史博物館 植物
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ヒコビアミニレター No. 454(2016年4月3日)

2016年3月27日の第578回植物観察会は廿日市市大野町経小屋山(596.6 m)で行われた.広島岩国道路大野ICを出て右折し,大頭神社の所から毛保川沿いに県道289号線を北上し,妹背の滝から約4 kmのところで左手に大野一級廃棄物最終処分場の入り口があり,その右手に広い空き地(海抜高240 m)がある.車の離合もままならない狭い道筋にこのような広場があるのは意外であったが,そこに10時集合.参加者38名.広場近くに林道経小屋線の入り口が見える.経小屋山(きょうごやさん,又は,けごやさん)を目指して,林道を上る.マツ枯れであまりアカマツ林を見ることが出来なくなった時勢にありながら,ここは貧栄養の花崗岩地のせいか意外にアカマツが多く見られる.以前はアカマツ二次林であったところがアカマツ・コナラ混合二次林になっているので,マツ枯れがあったことは間違いない.アラカシヤブツバキクロキカナメモチカクレミノネズミモチシキミシロダモヒサカキサカキリンボクヤブニッケイタブノキなど照葉樹林の植物が多く見られたが,コジイは見られなかった.ネズコシダウラジロネザサコバノミツバツツジシャシャンボネジキなどアカマツ二次林の植物なども多く見られる.島嶼部で欠けるアセビソヨゴリョウブイヌツゲは,ここでは豊富に見られる.ウラジロガシハイノキタムシバコガクウツギコアジサイアカマツ—ウラジロガシ群集に出現する植物であり,当地の潜在自然植生がツガ—ウラジロガシ林であることを伺わせるが,山火事の影響が強いところがあり,植物の残存度が低いことから,断定しにくい.山頂付近は森林公園になっていて,植樹されたところもあり,ウバメガシシラカシがかなり見られるが,それらは植栽起源の植物のようである.

(G. Toyohara 記)

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