植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter439

提供: 広島大学デジタル自然史博物館 植物
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ヒコビアミニレター No. 439(2015年2月16日)

 2015年2月15日の第563回植物観察会は山口県岩国市岩国城山の護館神から展望台(300m)で行われ,曇りでうすら寒い天侯ながら50名の参加者があった.10時にロープウェイ乗場に集合,参加者が多いので3便に分乗した.岩国城の石垣は石灰岩で,この石材は尾根伝いに護館神から運ばれたものである.この石灰岩は今から約2億年前,中生代三畳紀に形成されたもので,玖珂層群とよばれる頁岩やチャートの中に介在するものである.ロープウェイ終点から尾根沿いに歩くと,ツクバネガシアラカシウラジロガシシリブカガシコジイスダジイクロバイクロキヤブツバキサカキヒサカキなどの常緑広葉樹林で,広島県では珍しいシイモチコバンモチも多い.垰田さんの説明では錦川から吹き上げる上昇気流が湿気をもたらし,本来は渓谷に生育するツクバネガシウラジロガシカゴノキなどが旺盛に生育している.北側斜面のヒノキ植林も樹高が高く生育がよい.護館神の石灰岩露頭には石灰岩生のタチヒラゴケの群生があり,内田さんが予め撮影した顕微鏡写真を添えて観察する.この付近で,上村さんがコショウノキ(つぼみ)を見つけた.展望台で昼食.この付近には護館神あたりの常緑広葉樹林にはなかったコナラネジキアセビコウヤボウキなどアカマツ林的要素がある.地質の違いなのか,伐採など人為的影響なのか?ここからは急傾斜になるので,健脚組が下り,他の人たちは引き返して車道を下りた.展望台から横山までの間に,ツゲモチらしいものがあり,真崎さんによれば山口県未記録とのこと.錦川への急崖にミカワザサ(斎藤さん同定)があったが,盛夏に毛の状態を再検討する必要があろう.吉香公園で流れ解散となった.

(T. Seki 記)

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