植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter430

提供: 広島大学デジタル自然史博物館 植物
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ヒコビアミニレター No. 430(2014年6月22日)

 2014年6月15日の第554回植物観察会は東広島市福富町上竹仁 硫黄山(標高778.9 m)で行われた.クロバヤ峡第二駐車場(標高450 m)に10時集合.参加者41名.クロバヤ峡と県道80号線の分岐点(標高435 m)まで引き返して県道80号線を向原方面へ登る.クロバヤ峡との分岐点に果実をつけたナツアサドリが2株見られた.県道とはいえ,車の通行は殆どない.コナラクリネジキナツハゼコバノミツバツツジヤマツツジアセビソヨゴイヌツゲリョウブなどの二次林指標植物が豊富に見られた.マツ枯れが目についたが,樹高25 mのアカマツ二次林もあり,アカマツが多く残っているのは意外であった.県道沿いに,ヤブツバキサカキヒサカキカナメモチネズミモチヤブニッケイナワシログミなど照葉樹林要素植物が観察され,さらに広島県西部の内陸部に成立するツガ・ウラジロガシ林要素植物といえるウラジロガシアカガシツクバネガシハイノキシキミバイカツツジコガクウツギダイセンミツバツツジウスギヨウラクなどが多く見られた.一方,県南部の瀬戸内沿岸部に成立するコジイ林域を指標するクロキが見られ,またコシダが法面のみに僅かに存在した.他方,県北部のブナ林域を指標するナツツバキヤマボウシもよく見かけた.また,県東部の内陸部に分布するカシ林の優占種であるシラカシの大木も見られるなど,色々な要素の植物が混在していた.このことは,福富町が丁度広島県の中央に位置しており,地理的にも東西の移行地点にあることをよく示しているといえる.向原との境界付近(標高550 m)から硫黄山への道が荒れていたので引き返し,ホンシャクナゲを見るため集合場所を通り過ぎクロボヤ池へ向かった.シャクナゲ園は開園期間過ぎということで閉鎖中であったが,周辺部でホンシャクナゲの自生地を観察することが出来た.

(G. Toyohara 記)

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