植物観察会/KansatsukaiPageMiniLetter357

提供: 広島大学デジタル自然史博物館 植物
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ヒコビアミニレター No. 357 (2009年8月3日)

2009年7月19日の第482回植物観察会は島根県鹿足郡吉賀町盛太ケ岳(891 m)で行われた.吉賀高等学校に10時集合,参加者35名.山頂までの標高差は約640 m で急峻な山であるが,幸い天気は曇りでしのぎやすかった.登山道は北側斜面のクヌギ,コナラ,アカマツなどの雑木林の間を通り,標高約500 m以下では,シラカシが顕著であり,アラカシやウラジロガシはなく,潜在自然植生がシラカシ林であると推定されたが,僅かながらシイ林要素のシャシャンボやタブが見られた.キシツツジ,アラゲナツハゼ,ガマズミの存在は柴刈り等の里山利用がよく行われていたことをうかがわせる.クヌギ林が目立つが,植林起源であるようである.500 m付近には直径50 cmを超えるような立派なアカマツ林があるが,少しマツ枯れ病が入り始めている.600 m付近にヒノキ植林地があり,ツガ(直径20 cm)が2本,モミ(50 cm)1本,アサダ(40 cm),リョウブ(30 cm)がみられ,700 m付近からカナクギノキが目立つようになる.山頂まではロープを伝いながら登る急峻な地形となり,山頂は少し開けたススキ草原になっており,ハンカイソウとヒオウギが見られた.ミズナラは見られなかったが,山頂にブナ(20 cm)1本が見られた.

(G. Toyohara 記)

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