昆虫の学名・和名の楽しみ

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学名・和名の楽しみ

すべての生き物にはそれぞれ名前が付いていますが, 世界の誰もが「あぁ,あの昆虫ね」と理解できる世界共通の「学名」と, 日本の誰もが理解できる「標準和名」というものがあります.

ここでは分類や命名法についてのむずかしい話は横に置いといて, 名前の由来に関するお話をしたいと思います.

皆さんの良く知っているナナホシテントウ(標準和名), Coccinella septemapunctata Linnaeus(学名)」を例にあげてお話します. まず標準和名の「テントウ(ムシ)」は, 漢字で「天道(虫)」と書き,「天道」とは「太陽」を表しています.

見た目が太陽みたい,枝のてっぺんから太陽目指して 飛び立つからなどの由来だそうです. 「ナナホシ」は知っての通り,7つの斑点があるからです.

次に学名の「Coccinella」(属名)は 「kokkinos 深紅色の(ギリシャ語)+ 縮小辞 -ella」で 「小さな赤い虫」の意味です.

そして種名の「septemapunctata」は, 「septem- 7つの」と「-punctata 斑点のある」 という意味の二つの言葉からできています. Linnaeusは命名者です.動物の場合省略可.

すべてあわせると「7つの斑点をもつ,小さな赤い虫」というわけですね.

このように学名や標準和名は, 色・模様・形・行動などに由来するものが多く, 他にも発見者が尊敬する人物(師匠など)の 名前や発見場所に由来するものもあります.

思わず「へぇ~,なるほどね!」と感心するようなものから, 「見たまんまかよ!」とツッコミたくなるようなものまで様々です.

名前の由来について少しでも興味を持った人は,他にも色々と調べてみると, 昆虫の少し違った見方もできて面白いと思いますよ.

ちなみにテントウムシのことを英語では 「Lady bird(又は-beetle) 聖母の鳥」と言うそうです.

嫌われることの多い昆虫のなかでテントウムシは,悪いイメージの無い, むしろ好感度の高い数少ない存在といえるかもしれません.


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