ヨモギ

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ヨモギ Artemisia princeps Pampan.

シノニム

  • Artemisia indica Willd. var. maximowiczii (Nakai) H.Hara

その他

分類

維管束植物門 Tracheophyta > 種子植物亜門 Spermatophytina > 被子植物上綱 Angiospermae > モクレン綱 Magnoliopsida > キク上目 Asteranae > キク目 Asterales > キク科 Asteraceae > ヨモギ属 Artemisia

分類

種子植物門 Spermatophyta > 被子植物亜門 Angiospermae > 双子葉植物綱 Dicotyledoneae > キク科 Asteraceae(Compositae) > ヨモギ属 Artemisia

解説

  • 多年生草本.高さ30-100 cm程度になる.
  • 揉むと香りがする.よもぎ餅などとして食用にされる.
  • 葉の裏面にある毛を採取・乾燥し,臼でついた後,篩いで毛だけを集めたものをさらしもぐさと呼び,お灸で使用する.
  • ニシヨモギ(A. indica Willd.)は頭花の幅が2.5mmで,ヨモギの1.5mmより大きいことで区別されるが,広島県の両者についてはよく分かっていない.
  • オオヨモギ(ヤマヨモギ)[A. montana (Nakai) Pamp ]は草丈が高く2mに達し,葉の長さも19cmに達し,染色体数が2n=51,52,53でヨモギの2n=34とは違うものである(北村 1981).
  • 中国山地の多雪地帯には,外部形態がオオヨモギと思われるものがあるが,まだ,十分に研究されていない.
  • ここでは,これらのヨモギ,ニシヨモギ,オオヨモギを,仮に,一括して扱っておく.

花期

  • 9-10月.

分布・産地・天然記念物

分布

  • 広島県に自生し,県内各地に一般的.

産地

天然記念物

標本

  • 大野町(rn-6262),吉和村中津谷(yw-4429),湯来町阿弥陀山(mt-8197),廿日市市佐方(hh-6684),芸北町八幡(yy-8114),広島市中倉山(hh-4909),府中町唐柿谷山(yw-4285),熊野町重地(yw-9002),東広島市丸内(yy-7583),呉市塩焼(mt-7377),上蒲刈島(mh-11397),倉橋町鹿島(sy-129),久井町宇根山(sf-8820),世羅西町黒川(sf-1349),世羅町新山(yy-7886),甲山町東神崎(sf-1848),三良坂町田戸(ts-10999),総領町黒目(tk-4),口和町常定(hn-301),君田村庵(tk-562),高野町金尾峠(yy-8894),三原市太平山(yk-4175),尾道市浄土寺山(yk-3134),神石郡三和町星居山(sf-3379),生口島(sf-4649),三次市岩屋寺(yy-3719),府中市亀ヶ岳 (sf-2455),福山市矢川(sf-2574),内海町横島(sf-2808),沼隈町能登原(sf-2972),神辺町川南(sf-3079),東城町森(hn-1300),豊松村仙養山(mt-6713),新市町宮内(yk-9916)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • カズザキヨモギ

英名

  • Wormwood
    • wormwoodはヨモギ属Artemisia植物の総称.

広島県方言

備考

  • 環境庁コード: 55010
  • 種小名のprincepsは,「最初の」,「最上の」,「貴公子のような」,「王公」の意味.
  • 若い葉や茎を食用に利用する.
  • 夏にヨモギの葉を採集し,臼でついて陰干しした葉の裏の毛は艾(もぐさ)と呼ばれ,お灸で使用される.

文献(出典)

引用文献

  • 北村四郎.1981. キク科.佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎・亘理俊次・富成忠夫編, 日本の野生植物 草本III.pp. 156-235. 平凡社,東京.

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