シコクハコネサンショウウオ

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シコクハコネサンショウウオ Onychodactylus kinneburi

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 両生綱 Amphibia > 有尾目 Caudata > サンショウウオ科 Hynobiidae > ハコネサンショウウオ属 Onychodactylus > シコクハコネサンショウウオ Onychodactylus kinneburi

解説

  • 四国と中国山地にかけて分布する日本固有種.
  • 成体は肺がなく皮膚呼吸をする.
  • オスの後肢は太く発達し,流れの強い渓流に適応していると思われる.
  • 成体を発見することは難しいが,生息地の川の流れの中でよく幼生を見かけることができる.
  • 幼生は変態までに2年以上かかるため,生息地では4~5 cm(0+),約8 cm(1+),約10 cm(2+)の3段階の幼生が見られ,いずれも黒い鈎爪(かぎづめ)をもち,前後肢に膜ひれが発達している.
  • 爪は変態後に落ちるが,繁殖期に水中に入るために雌雄とも再び生えてくる.
  • Yoshikawa et al. (2013)によるシコクハコネサンショウウオ Onychodactylus kinneburi の記載時に,広島県にはハコネサンショウウオ Onychodactylus japonicus とシコクハコネサンショウウオが同所的に分布することが分かった.
  • ハコネサンショウウオとシコクハコネサンショウウオは,シコクハコネサンショウウオの方が大型で胸部の1対の斑紋をもたない点で識別できる.

天然記念物・RDB

  • 環境省RDBカテゴリ:絶滅危惧II類(VU)
  • 広島県RDBカテゴリ(2003):絶滅危惧I類(CR+EN)(「ハコネサンショウウオ」として)
  • 広島県RDBカテゴリ(2011):絶滅危惧II類(VU)(「ハコネサンショウウオ」として)
  • 広島県RDBカテゴリ(2021):情報不足(DD)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

英名

広島県方言

  • なし(チュウゴクブチサンショウウオの幼生地方名「かく」と混用)
  • 四国のシコクハコネサンショウウオは「きんねぶり(金舐り)」と呼ばれ,学名の由来にもなっている.

備考

関連ページ

参考文献

  • 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島.
  • 国領康弘. 1979. 原色両生・爬虫類. 114-115 pp. 家の光協会, 東京.
  • 松井正文・関慎太郎. 2008. カエル・サンショウウオ・イモリのオタマジャクシハンドブック. 79 pp. 文一総合出版, 東京.
  • 佐藤井岐雄. 1943. 日本産有尾類総説. 536 pp. 日本出版社, 大阪.
  • 中村健児・上野俊一. 1963. 原色日本両生爬虫類図鑑. 214 pp. 保育社, 大阪.
  • 吉川夏彦. 2015. 最近のハコネサンショウウオ属の分類に関する雑記. 両生類誌 27: 1-8.
  • Yoshikawa, N., Matsui, M., Tanabe, S. and Okayama, T. 2013. Description of a new salamander of the genus Onychodactylus from Shikoku and Western Honshu, Japan (Amphibia, Caudata, Hynobiidae. Zootaxa. 3693(4): 441-464.

更新履歴

  • 2022.05.29 ページ作成.

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