オガタマノキ 宮島の植物と自然

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オガタマノキ Michelia compressa (Maxim.) Sarg.

分類

モクレン科 Magnoliaceae,オガタマノキ属 Michelia

解説

 高さ10-15 mになる常緑高木.葉は厚く,基部は楔形(くさびがた).表面は深緑色,裏面は白色を帯びる.若いときには毛があるが,後に脱落する.花期は3月中旬-4月上旬.花は芳香があり,大きさ数cm.花被片は10枚強で,はじめは白色だが後に淡黄色を帯び,基部は赤紫色になる.集合果は晩秋に熟し,赤色の種子が出てくる.関東以西の本州,四国,九州に分布.神事に用いられ,厳島神社(いつくしまじんじゃ)周辺にもある.宮島には自生もあるが,市街地の沿道に多く植えられている.和歌や俳句の季語に用いられる.和名は招霊(おぎたま)が転じたものとされる.アジアに分布する落葉性のモクレン属の種に近縁.

「宮島の植物と自然」内のページ

「宮島の植物と自然」(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所 2009)内で掲載されているページ.

  • 51 p.

文献(引用)


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