アカハライモリ

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青白色の婚姻色が出たアカハライモリ成体(オス).(広島県三原市沼田東町; 撮影: 池田誠慈, Apr.4, 2015)
アカハライモリ成体(オス)(広島県東広島市椋梨川水系; 撮影: 池田誠慈, Mar. 30, 2016)
アカハライモリ成体(オス)(広島県東広島市鏡山; 撮影: 池田誠慈, Apr. 28, 2017)
アカハライモリの雌雄比較.オス(上)の頸部(けいぶ)は隆起し総排泄腔周辺も大きく膨らむが,メスの頸部はなだらかで総排泄腔周辺も大きく膨らまない.オスの尾は上下に幅広く先は急にとがる.メスの尾は剣状で長い.(広島県三原市沼田東町; 撮影: 池田誠慈, Apr. 9, 2016)
アカハライモリの雌雄比較.オス(上)の頸部(けいぶ)は隆起し総排泄腔周辺も大きく膨らむが,メスの頸部はなだらかで総排泄腔周辺も大きく膨らまない.(広島県三原市沼田東町; 撮影: 池田誠慈, Apr. 9, 2016)
アカハライモリの雌雄比較(総排泄腔周辺).オス(左)は総排泄腔周辺が大きく膨らむがメス(右)はそれほど大きく膨らまない(広島県三原市沼田東町; 撮影: 池田誠慈, Apr.4, 2015)
アカハライモリの幼生.背びれは前肢の基部から始まる.明瞭な斑紋はなく側線器(白囲い線)が目立つ.(クリックして拡大)(広島県三次市産; 撮影: 池田誠慈, Jun. 28, 2016)
発生の進んだアカハライモリ幼生.体色が濃い黒色になる.(広島県世羅郡; 撮影: 池田誠慈, Aug. 23, 2016)
カスミサンショウウオとアカハライモリの幼生の比較.カスミサンショウウオ(写真上)の背びれは頭胴部の中央から始まるのに対し,アカハライモリの背びれは前肢の基部から始まる.また,カスミサンショウウオは胴体から尾に黒褐色の小斑点があるのに対し,アカハライモリは斑紋がなく側線器(白丸印)が目立つ.(クリックして拡大)(撮影: 池田誠慈, Jun. 28, 2016)
カスミサンショウウオの幼生(写真左)とアカハライモリの幼生(写真右)の頭部の比較.アカハライモリは鼻孔から眼の後ろにかけて明瞭な黒い模様がある.(撮影: 池田誠慈, Jun. 28, 2016)


目次

アカハライモリ Cynops pyrrhogaster

分類

動物界 Animalia > 脊索動物門 Chordata > 脊椎動物亜門 Vertebrata > 両生綱 Amphibia > 有尾目 Caudata > イモリ科 Salamandridae > イモリ属 Cynops > アカハライモリ Cynops pyrrhogaster

解説

  • 本州・四国・九州と周辺島嶼に分布.
  • 広島県では,沿岸部のため池や水田から標高の高い山の湿地にまで広く分布.
  • 宮島島内にも分布.
  • 背面は黒褐色で,腹面は赤や橙色の地に黒斑がある.
  • 危険を感じると全身の皮膚の下にある毒腺から毒液を分泌して身を守る.
  • オスは総排泄腔周辺が大きく膨らむ.オスの尾は上下に幅広く先は急にとがり,メスの尾は剣状で長い.
  • 繁殖期になると胴や尾に青白色の婚姻色が出る.繁殖行動は水の中で行われ,オスはメスの前で尾を振って気を引き,鼻先でメスに触れる.メスに気があれば,メスはオスのあとに従う.オスは精包と呼ばれる精子の塊を落とし,メスはそれを総排泄腔から体内に取り入れる.
  • 卵は総排泄腔を出る時に受精し,1個ずつ水草などに産み付けられる.
  • 幼生はカスミサンショウウオの幼生に似るが,それより黒く,体表に側線器があり,尾ひれが胴の前部から始まることで区別できる.

天然記念物・RDB

  • 環境省RDB2014カテゴリ:準絶滅危惧(NT)
  • 広島県RDB2011カテゴリ:準絶滅危惧(NT)

慣用名・英名・広島県方言

慣用名

  • いもり

英名

  • Japanese fire-bellied newt

広島県方言

  • あかはら
  • えもり
  • いもうら

備考

参考文献

  • 比婆科学教育振興会(編). 1996. 広島県の両生・爬虫類. 168 pp. 中国新聞社, 広島.

更新履歴

  • 2015.10.12 ページ作成.
  • 2016.07.02 幼生の写真を追加.

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